地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京阪ミュージアムトレイン・魅惑の深緑

2010-07-18 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪開業100周年にあたり、2600系5連1本を改装して登場した「京阪ミュージアムトレイン」は、そのシブ過ぎる深緑色のラッピングが2600系の車体と絶妙にマッチングしており、ネットでその姿を眼にして以来「おおっ!これは撮りたい……」と胸にときめくものがありました。京阪の説明によりますと、このラッピングは昭和2年に登場したロマンスカー・1550形のモスグリーン塗装をイメージしたとのことですが (ミュージアムトレインを見学者に無料配布されるパンフレットによる)、この手の旧型車再現ラッピングという企画、個人的には今はなき京急1000形・歴史ギャラリー号を思い出させるものもあり (^^;)、京都出張の翌朝に中之島駅で展示されるとあっては、これは是非記録しておかなければ……という思いが募るというものです (笑)。
 そこで昨日は京都駅前の宿を7時半に出発し、近鉄で丹波橋へ。連絡通路を通って京阪に向かいますと、目の前には旧塗装1000系の7:54発・準急淀屋橋行が停車中! 個人的に「大当たり車両」の1000系に乗って、連続する田の字窓の奥に広がる梅雨明けの緑の大パノラマを眺めながら、力強いモーター音に酔いしれる……何とも幸先の良いスタートです (^^)。その後は萱島で下車し、普通に乗り換えて「ズーミングで二度美味しい」西三荘へ。蒸し暑い中、ジャンジャン行き交う京阪電車のうちお気に入りの車種を片っ端から撮りまくりつつ本番を待っていたところ……カーブの奥からついにやって来ました!! (*^O^*)



 しかしまぁ……正確な送り込み回送ダイヤは予め分からなかっただけに、いつ現れるとも知れないミュージアムトレインを確実に撮るための心の準備をする時間がほとんどない(門真市を通過後、カーブの奥から一気にフルスピードで出現するのを見落とすと致命傷に……汗)のは少々ツラかったですね (^^;)。まぁ、中之島での公開開始時刻である10:30に先立ち、多少の会場準備をする必要があるのだろう……ということで、大体10~15分くらい前に中之島に着くのだろうか、という程度の予測はついたのですが。
 とりあえず何とか撮影したあとは、直後にやってきた淀屋橋行に乗って (カブらなくて良かった! ^_^;)、守口市乗換で中之島へ。中之島というところは……関東人にはなかなか縁のないところですので、今さらながら初乗車を兼ねています、はい (^^;;)。3000系の洗練を極めた車内から眺める中之島線各駅のデザインは、都市的な機能美と落ち着いた風格を調和させた素晴らしいものだ……という印象ですが、如何せん三連休の土曜日であるだけに極めて閑散としているのが何とも残念。西九条延伸やなにわ筋線の建設など、中之島線の算盤は長い目で弾かなければならないのでしょうなぁ……。
 中之島では一旦改札を出て、昨年秋に購入した中之島線開業記念スルッとKANSAIに印字した後 (笑)、お約束通りにミュージアムトレインを見学してみました。……とは言っても、10:30のオープン直後は、送り込み回送撮影後にそのまま押し寄せてきた「鉄」が多数で、しかもコンデジで片っ端から展示品と撮ろうと通路に立ち塞がる人々ばかりですので、じっくりと落ち着いて見物するならこの時間帯は避けるのが賢明というものでしょう (苦笑……別の時間帯に再訪してみたいものです)。私の場合はこの後訪ねたいスポットもありましたので、他の「鉄」が足を止めない「おけいはん」の展示のみ丁寧に眺め (*^_^*)、渡辺橋まで一駅乗って四つ橋線に乗り換え、なんばに向かったのでした (しかしこの乗換、マジで面倒 -_-;)。
 何はともあれ、もともとファンサービスに熱心な印象がある京阪が100周年にあたって放ったミュージアムトレインは、撮っても乗ってもファンとして大いに満足できる内容だと思います。企画・運営に当たられているスタッフの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます m(_ _)m
 それにしても……やはりこの編成は展示期間終了後は廃車なのだろうか……と気がかりです。車内を元に戻し、窓のラッピングを剥がしたうえで、宇治線あたりで当分の間運行ということであれば最高に喜ばしいのですが……。


 正面左側はトンネルのため暗いのですが、発車する列車の前照灯を補助光に (^^;
 なお、このカットを撮影した位置には「三脚・脚立禁止」という看板がありますので念のため……。私の場合は「高感度に設定+手ぶれ補正」という組み合わせで撮っております。



 大正~昭和モダーンな雰囲気を再現した側面。
 マイクロがもし将来2600系の模型を出したら、このラッピング・バージョンも発売したりして……(あぁ、買ってしまいそう ^^;)。



 やっぱこういう昭和ノリの広告って好きです (笑)。
 オープン前、扉の窓越しに撮影。



 【おまけ】京都での用務終了後、宿に戻って某国営放送ニュースをつけてみたところ、21時40分頃から京都祇園祭の宵山を生中継。「こんな夜遅くでもまだまだ祭りやってるんだ……」ということで、地下鉄にちょこっと乗って四条烏丸に行ってみたものの、余りのカヲスぶりに速攻で気分はヘロヘロ。ちょろっと撮影して10数分で退散しましたとさ……(^^;)。駅の端の方でまったりと1時間ほどお目当ての列車を待つ方が気分はラクです……(この季節は暑くてかなわないですが @_@)。