多忙で遠出するヒマがなければないほど、近場の濃いぃ公共交通スポットに注目してみたい (せざるを得ない T_T) 今日この頃。そこで道路地図をジーッと眺めていると、まさに灯台もと暗し……地元神奈川県にもかなりヤバ目な狭隘バス路線と思われる場所が少なくないことが見て取れます。そこで先日、少々時間を見計らって、上大岡駅から出発する京急バス上1系統・南高校行きに揺られてみました。
そもそも多摩丘陵の南端から三浦半島にかけては、武蔵国と相模国の境界線を形作る起伏のある地形が続き、だからこそ港のヨーコ・ヨーコハマヨコスカー♪という歌 (爆) にも代表されるように港湾と港町が形成されるわけですが、それは同時に平地が少ない分だけ斜面に住宅が密集することにもつながります。横浜以南の京浜急行がトンネルとカーブを連ねて「天空の○ラ○ュタ」のような景観 (?) の中をブッチ切っているのは、まさにこのような地理的条件によると言えましょう。
快特が停車する上大岡という場所は、かつては大岡川の流れが分かれるのどかな谷戸であったと想像されますが、横浜開港と湘南電鉄(今の京急)の開通によって、起伏だらけの街並みの底をめがけて集まってくる人の流れの結節点となって久しいところ。今でこそ駅前は全面的に再開発されたものの、たしか昭和末期の頃までは人とバスと商店街が滅茶苦茶に入り乱れており、子供心にカオスそのものだったのを覚えています (ちなみに、戸塚も似たような場所ですね。戸塚も今や再開発が進んでしまいましたが、市営地下鉄の湘南台開通まではバスの大洪水……^^;)。今回目をつけた上1系統は、そんな昭和の上大岡らしい街並みの名残の中をクネクネ走る路線なのだろうと見定めた次第です。
というわけで、まずは京急の改札口からバスターミナルに向かったところ、ちょうど上1系統・南高校行きバスが停車中~。これから如何にも狭く、直角カーブも連続していそうな空間を走るというのに、他の路線と同じようなノンステップの大型中尺車(という表現で良いのでしょうか? バスについては初心者レベルの知識でスミマセン ^^;) が充当されており、果たして押熊と比べてどうなのか……という期待 (?) がこみ上げます (笑)。残念ながら、午前11時台に駅を出発する便であるにもかかわらずかなり混み合っており、最前部のヲタシートにありつくことも出来なかったのですが、「まぁ上大岡だったらいつでも再訪出来る。取りあえずは味見してみるのじゃ……」ということでそのまま乗車して出発進行~! しかし……駅前はたとえ再開発されたとは言え相変わらずのバスの洪水につき、駅周辺を脱出するのに非常に時間がかかりました。結局終点までの所要時間 (15分ほど) の約半分は上大岡駅前にいたのではないかと……(滝汗)。
とはいえ、そんな大渋滞を抜け出してグッと左折し一方通行路に突入しますと、いよいよ気分は盛り上がって来ます♪ さらに左折してしばらく2車線の道を走るものの、間もなくドン詰まりのT字路にさしかかって進退窮まる状態に……。そこをグイッと右折して狭隘な商店街の一方通行路に突っ込み (1枚目の画像……35mmフルサイズ・超広角17mmでやっとこさ撮っております)、うまく曲がりきったときには思わず内心拍手!でした (^o^)。その後はすぐにグイッと左折し、山裾のクネクネした一方通行路を進んで行きます。ハンドルさばきは相当神経を使いそうですが、山裾側には歩道があるため、バス車内からみた視覚的な狭隘度はイマイチでしょうか。電柱の影に隠れて撮影する際のオソロシさは圧倒的でしたが……(^^;;)。
そんな大久保町界隈の狭隘路&ハードな直角の連続も、だいたい300mほど走って最後に2回直角を曲がって終了~。あとは南高校まで続くハードな勾配を一気に登ってすぐに終点です (汗)。というわけでこのバスは、坂の上の住民や高校生の言わばエスカレータ代わりに走っているかの如きプチ路線だったのでありました (^^;)。帰りは南高校から上大岡駅まで1.3kmほどしかないため、ダラダラと数本のバスを撮影しながら徒歩で帰りまして、上大岡駅で改札を出てから駅に戻って来るまでのエクスカーション所要時間は1時間~。とってもお手軽ですので、横浜で少々時間があるときなどにはオススメですが、やはり押熊のような「とにかく狭い道がしばらく続き、しかもそこは一方通行ではない」という強烈さには及ばないかな?と思います (^^;
バックには横浜ベイブリッジ(バスの右上)や鶴見つばさ橋(画面左奥)も!
桜台バス停近くには桜の古木のプチトンネル(2本のみ)もあります。