地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

オレンジ201系・のんびり大阪環状線を行く

2010-10-17 00:00:00 | 国鉄型車両


 今日は中央快速線の残り1本となった201系が長野へ廃車回送ついで団臨として運行され、約30年にわたる歴史に終止符を打つことになるとのことですが、まずは何事もなく有終の美を飾って欲しいものです。個人的には、201系は顔がイマイチなため大して撮っておりませんが、お茶の水~新宿間で割と頻繁に利用しておりましたので、あの電機子チョッパ音とモーター音のハーモニーに親しみを抱いているのは確かです。モーターに近いドアにもたれかかり、四季折々に美しく移ろい行く外堀の風景を眺めながら……。とくに毎年春が巡るごとに、桜が満開を迎えた外堀が夕暮れ時を迎えて一面の淡い紫色に染まる中、疾走する201系が桜吹雪を巻き起こし……そんな絶妙すぎる光景を車内から秘かに愛でるのは、ある意味で東京の春の夜を楽しむ究極の選択ではないかと思っておりました。というわけで、そんな思い出をひっそりと胸に秘めつつ、静かに「お疲れ様」と申し上げたいものです。



 そしてこれからは、オレンジ色の201系といえば大阪環状線を意味する時代へ……。そういえば大阪環状線も、桜ノ宮駅脇の鉄橋ではバックに大阪城を控えた実に見事な桜の海を眺めることが出来ますし、「八百八橋」なナニワの街をのんびりぐるっと一周しながら様々な街の表情をあの走行音とともに楽しむというのは、関東人から見てもなかなか粋であるように思えます。もっとも、側面や車内は大幅にリニューアルされていますが……まぁ201系の真髄はやはりあの「音」にあると思っていますので、まいっか……と (^^;)。勿論、大阪環状線では103系が来る方が嬉しいのですが (^^;;)。
 さてそんな201系、鉄コレでは試作編成10連が発売されるということで、Wパンタの中間車も再現されているという余りのマニアックぶりに思わず予約してしまったのでありました (汗)。今後はこんな感じで、昭和50年代の割と新しい (?) 通勤型電車が鉄コレとしてリリースされる度合いが増しそうですね……。東急8500系が出たこともありますし……。