
去る4月に久しぶりに名鉄での乗り撮り鉄を楽しんで以来(他のネタを先に出してしまい、まだ実車画像を全然アップしていないことを思い出しました……^^;)、久しぶりに名鉄趣味が盛り上がっている私。その勢いで鉄コレ15弾の大井川・豊鉄を名鉄3800系化したことについては以前記しましたが、いっぽうでリトルジャパンから発売されたAL車の板キットが全然未着手であることに痛切なヤバさを感じておりました。かつて、小学生から中学生になると同時に半鋼製旧型国電が滅びて行ったことに悲しみを感じた私は私鉄半鋼製車派に転向し、パノラマカー以下居並ぶSR車に伍して本線から末端まで縦横無尽に活躍する名鉄AL車の魅力にハマッたものですが、地獄の18きっぷシーズン大垣夜行に乗って訪ねた思い出が詰まったAL車のキットが折角あるのに積んでおくままでは勿体なさ過ぎるではないか……と。
そこで、AL車製作の記念すべき第1弾(兼・個人的リトルジャパン板キット製作第1弾)として、3550系後期車(前期車との違いは、窓の上部にRがあるかないか、及び前照灯が埋め込み式か後載せ式か)を製作してみました(*^_^*)。

名鉄AL車といえば2扉の堂々たる風格を持つ車両が少なくない中、戦時設計の3550系(及びそれに先立つ3500系→後にモ3500は2扉化)は輸送量急増に対応するため3扉で設計され、しかも戦争末期の極端な部品不足のため、ク2550は昭和19年に登場したもののモ3550は昭和22年にやっと落成したという経緯があります。したがって、3550系は半鋼製AL車の中でも最も「ショボい」部類に入るのかも知れません。しかし、3扉ロングシートであることを除けば基本的に3500系や3600系といった車両とスペック的に同じであり、木製ニス塗りの車内もまさに匠の技で最高にシブく、駅間が離れた区間では当然のように時速100km前後まで加速し、ダイナミックかつ安定した走りと釣掛の超轟音を楽しめたという点で、全く役者として不足はなかった……と私自身は思います。そして実際に、3550系の存在に加えて東急から助っ人として入った3880系(元東急3700系)の存在があってこそ、6000系以降の名鉄3扉車の歴史があるわけで、そんな地味な仕事人ぶりが中学生当時の私のココロにビビビッと来たのでありました……。
そんなこともあり、最初につくるAL車は3550系と決めていたのですが、とくに前期車のMに鉄コレ動力を入れて完璧な4連を仕上げたいという方針ですので、とりあえず今回組んだ後期車は練習です (^^;;)。それでも、組み立て時に生じる隙間は徹底的にパテで埋め、可能な限り丁寧な仕上げを心がけました。床下機器は個別のパーツを指定位置に置いて行くのが面倒だったり、大きく出っ張った正面手すりが脱落してしまわないよう気を遣ったり……といろいろありましたが、完成してみるとGM板キットと比べひときわ精緻な雰囲気に溜め息が出ますね……(*^O^*)。
というわけで引き続き前期車の完成を目指しますが、多忙な中いろいろ鉄コレ・GMを含めて他の仕掛品があることから、完成はいつになることやら (汗)。