地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

伊豆箱根鉄道探訪 (6) さよなら赤電1100系

2012-06-18 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 昨年の秋、伊豆箱根鉄道1100系の最後の1編成が、西武701系だった頃を彷彿とさせる復活赤電塗装を纏って以来約半年少々。昭和の良き時代の面影をその車体の奥に見出そうとする多くの私鉄ファンの注目を集めつつ、ダイナミックなモーター音・過激な揺れ・ズシャーッと気合いたっぷりのブレーキ音と三拍子揃った最後の力走シーンを日々伊豆半島の付け根で展開してきましたが、ついに先週の臨時快速運転を以て完全引退となりました……。その具体的な様子は、いつもお世話になっております「きえふにいさん」様の訪問記で詳しく紹介されていますが、あくまで西武・伊豆箱根ファンのみによって見送られるという、しみじみと印象深いラストランだったようですね……。私も予定をやり繰りすれば行けないこともなかったのですが、折からの悪天候に加えて、先週出掛けた怪社の若手社員研修旅行で修善寺界隈を訪れたばかりゆえ、結局出掛けなかったのでした (^^;;)。



 しかし、とにもかくにもまったり・しみじみとしたラストランであったことを知るに及んで、「しまった……」という思いを禁じ得ないのも確かです (滝汗)。だったら最初から行けよ……という感じですが (爆)。
 というわけで、そんな千々に乱れる心を慰めるための言い訳として、去る3月下旬に撮影したドピーカンの下での復活赤電の画像をアップすることで、個人的な1100系との別れとしたく存じます。この日は、「春休みだからどこか連れてって~」とせがむ甥っ子(小学生時代も後半に突入し、最近ますます自宅前を走る京急へのヲタ的興味を深めつつあるだけでなく、模型も「あれが欲しい、これも欲しい」云々……全ては悪い叔父さんのせい。笑)に「最初で最後の復活赤電に乗せてやる」と言いつつ、実は余りにも天気が良かったことから私自身が「千載一遇の撮影チャンス」と思い駿豆線に向かったのですが (^^;;)、期待通りに真っ白な富士山をも望む超!快晴の下、究極のド順光を浴びて力走する復活赤電を記録出来、叔父さんは大満足♪ また甥っ子も、複数のカメラが並ぶ三島二日町~大場の雰囲気に仰天しつつも、西武701系のデンジャラスな走りにすっかりハマったようで、叔父さんはホッと一安心 (^_^;)。「よしよし……そんなに701系を気に入ったなら、いずれ上信でも三岐でも連れてってやるからな」と思いつつ、これまた引退間際の211系サロに乗って帰宅したのでありました。
 何はともあれ、501系の後を継いで駿豆線ラッシュアワーの切り札の任を全うした701系=1100系はこうして無事引退し、そのバトンを新101系改め1300系に渡しきったということで、どうもお疲れさまでした……。今後は果たして何時になるか分かりませんが、新101系=1300系でも「なんちゃって赤電」が実現することを願いますが、1300系の場合は「復活レモンイエロー」の方が無難でしょうか?