地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

野岩会津・大河直前の雪 (2) 会津線内6050

2013-01-18 00:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 昨年の大河ドラマの低視聴率に懲りたのか、某国営放送が舞台となる会津若松の地を猛プッシュしている今日この頃ですが、個人的には少なくともドラマのメッセージが明確でまぁ面白いと思いますし、誰が何と言おうと会津はメシと酒と空気が美味いので良い……というわけで、昨年末の野岩~会津ルート雪見鉄の続きです。
 まずは男鹿高原駅にて浅草からの快速に乗車し、目の前にある関東と東北の境目・山王トンネルを数分かけて通過しますと、会津側は天気予報に反して晴れていました……(^_^;)。いや勿論、冬の日本海側気候において晴天は貴重であり、雪が積もった山間部であればなおさら壮絶な雪晴れの景色はフォトジェニックで有り難いのですが、撮り鉄するにはちょいと厳しい条件であるのもまた事実。本数が少ない区間でドピーカンであったりしますと、ただでさえ逆光や半逆光のためライティング上の困難が生じますし、順光を狙って後追いしても列車が吹き飛ばす雪煙でうまく撮れないという問題があります。それでも、単純にドピーカンな天気が続けばまだ宜しいわけで、一番厄介なのは晴天により上昇気流が起こって湧いた雲が時折突如邪魔をすること……。1枚目は折角ド順光を狙っていたにもかかわらず直前に頭上のみ陰ってしまいました (泣)。



 いっぽう2枚目は「陰った状態で七ヶ岳も良く見えているので、このまま6050に御登場願いたい!」と思っていたところ、到着数分前にドピーカンとなり……顔つぶれまくり (号泣)。辛うじて顔を明るく出来たのはデジタル画像様々です……。
 というわけで、ドピーカンのド順光雪景色を行く浅草行にせよ、七ヶ岳も見える薄曇りの雪景色を行く会津田島行にせよ、何度でもまた来て撮り直せ!というのが天の声なのかも知れませんが (滝汗)、6050系も永遠に走っているわけではない、少なくとも数年以内に機器老朽化のため変化があるだろう……と思うにつけ、果たしてそんな成果をゲット出来るのかどうか、些か心許ないものがあります。それでもまぁ、これらはこれらで我ながら実に味わい深いシーンを切り取って来たと思います (*^^*)。南会津の凛とした清浄なる冬景色の中で美しく舞う6050系……。中央林間から一直線につながっているとはとても思えない、一面の白銀に覆われたレールに、日本最後の長距離急行用電車のひとつと形容しても過言ではない6050系が遠路はるばる到達し、大都会の複々線や関東平野の広闊なる風景の中を驀進するのとは全く別の表情を魅せてくれることこそ、多忙ゆえなかなか東武撮り鉄もかなわず東武ファンの末席を穢す者にとって至上の喜びなのです♪ 
 したがって、撮影中は深い雪に足がズッポリと埋もれ、ズボンにこびりついた雪が速攻でシャーベット状に凍って行くというヤバい展開も、この光景を楽しむためと思えば何ということはありません (笑)。撮影後電車に駆け込めば、ガンガンに熱したヒーターのおかげで速攻で融けてくれますし……。しかし乗車直後は、靴にこびりついた大量の雪が床にブチまけられ、我ながらいい迷惑にも程が……(^^;)。

※車両の所属に従って東武カテゴリとさせて頂きます。