地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

GM地方私鉄電車モダンタイプを作る (1)

2013-01-30 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 鉄コレ16弾の遠鉄クハを地味過ぎる田舎電車っぽい姿に改装して悦に入っていたところ、ふと遠い記憶の底なし沼から沈殿物をすくい上げるかの如く思い出すものがありました。そうだ……全然手を付けないまま押入の奥に積んだままのGM板キット・地方私鉄電車タイプがあるではないか!と (^^;)。
 2両入りのパッケージの中に日車標準型地方私鉄電車 (新潟・松本・京福福井・岳南→近江を中心に活躍)、及び運輸省規格型地方私鉄電車 (長電1000や富山地鉄14750) に似せたボディが入ったこのキット、最初から側窓の数や天地方向の寸法、あるいはそもそも車体の大きさが実車の印象と明らかに異なることから、GM自身「タイプ」と割り切っているわけですが……しっかし見れば見るほど「タイプ」とすら思えないほど何かが激しく違うような気がします (滝汗)。このため、窓ガラスパーツ入りでも元々安いキットでありながら、2004年の発売以来一貫して余り人気が出なかったようで……況んや鉄コレというものが広く流布している現在、わざわざ敢えて板キットから「相当実車からかけ離れたタイプ」を作ろうという人は少ないためか、GMストアで叩き売り状態になっていたのを格安で購入した記憶があります。そもそも鉄コレからN模型の世界に足を突っ込んで泥沼化している私としても「まぁこれだけ安ければフリーランス用にちょうど良いかな」と思いまして……。



 ところがそれ以来、少なくとも約3年は過ぎてしまったでしょうか。鉄コレのN化・フリー化・塗装変更や、他のGM板キットを使った旧国製作やフリー車両製作に追われる中、4箱も買っちまった (爆) 地方私鉄電車タイプ板キットは完全に押入の肥やしに……(汗)。仕掛品を多数抱えてしまっていながら、それ以上に仕掛品になる以前のGMキットで押入の中が危機的な状況であることもあり、やはりここは思い立ったが吉日、少しずつ積んだ箱を切り崩して行くに越したことはありません。
 というわけで、とりあえず2箱開封し、モダンタイプ2両を純粋に素組みしてみたのですが (ベンチレータのみ同梱のへなちょこグロベンではなく別のガラベンとしました)、ただでさえ無駄に実感とほど遠い背の高さを誇るボディが、台車・台枠の装着でさらに超腰高に見えるという……(@_@)。そこで、これは車高を0.7~0.8mmほど下げないと、鉄コレ動力を挿入した車両と連結した場合、単に凸凹過ぎるという印象を通り越して激しく腰高感に嫌悪を催すに違いない……と思いまして、台枠板の一部分を掘って劇的に車高を下げることにしました。1枚目は既に車高を下げた車両の全体像でして、2枚目の画像のうち左が車高下げ済・右が車高下げ未施工です (分かりづらいかも知れませんので、↓の追加画像もご覧下さい)。
 いやはや……設計が割と新しい (?) 板キットであっても、必ずこのような「各自工夫のこと」シーンが隠されているというあたり、さすがGM板キットです (滝汗)。また、屋根板もヤスリで長辺の両側を少々削ってやらないとスッと入らないという点も曲者過ぎます (-_-;)。それに、無駄に丸っこいオデコが目立ちすぎるような気もするのです。うーむ、このまま張り上げ屋根を保つべきか、それとも普通屋根に改造するべきか。あるいはどのような路線・シーンを想定してどのような塗装を施すのか……。まぁ千々に心乱れて迷う間が一番楽しいのかも知れませんが (笑)。車体長や窓の形は全然違うのですが、何となく非貫通側が福井鉄道南越線 (私が小学生だった当時に廃止となりましたので、乗ったことはありませんが……) のミニミニ電車130形を思い出さなくもない風貌ですので、青系ツートンにでもしようかなぁ……と (最終案はあくまで未定です ^^;;)。


 これだけ下げれば腰高解消効果てきめん (汗)。



 ナイフで縁を薄く削った床板。車体素組みは40~50分で終わりましたが、この削り作業でさらに同じ時間がかかってしまうとは……(-_-;)。