近江鉄道彦根工場と聞いて、即座に一部のヲタをして「魔境」「魔改造」ということばを思い出させる理由として、結構な両の保存車両や放置車両の存在と並び、高度な職人芸を駆使したオリジナル電車を製造してきた歴史がありますが、220形が現時点における最高傑作として君臨しているという評価は誰も疑わないところでしょう。半鋼製電車の台枠に西武701系の鋼体を切り貼りして載せ、CS-5制御器にMT15モーターという如何にも戦前製旧型国電そのものな駆動系を備えているかと思いきや、台車は空気バネのFS-40であり、ブレーキもそれなりに良いものを載せているという……。そしてクーラーは、床下回りに補助電源系を装備する余裕がないため、1500V電源をそのまま使っているという創意工夫ぶり……。
しかし、こうして全6両が揃い、LE-10の輸送力不足を解消した220形も、これはこれで小粒ですから、結局多賀線及び水口界隈の区間運用、及び超閑散時の本線運用でしか使えないのも事実。しかも今や釣掛の轟音も超貴重になるほどに、一般乗客や沿線住民からは迷惑な騒音扱いされるためか (?)、なるべく最小限の運用にとどめ、大型2連による代走もあり……という感じなのかも知れません。
というわけで、今や221と226は通常の営業運転から離脱し、221は工臨の牽引機代用として用いられている一方、226は大型のスノープロウを備え、除雪用車両としてスタンバイしているようです。そしてこの2両、見れば見るほどツボなスタイルをしています (*^^*)。221は最近検査を受けたためか、下回りが美しいグレーを保っているだけでなく、正面のレオマークが省略されており、思わず激しく写浴をそそられまくりです♪ いっぽう226は、小粒な車体にスノープロウという姿が誠に好ましいという……♪ この2両がパンタを上げて自走するシーンをいずれ是非拝んでみたいものですが、出来ればレオカラーで揃ったこの2両を並べて撮影会……なんてのも期待したいものです。220形が好き♪という酔狂な人間はさほど多くないでしょうから、のんびりまったりとしたひとときも楽しめるでしょうし……(いや、とはいえ油断は出来ないのが最近の御時世というものでしょうか)。
【午前10時補足】リンク頂いております『PRECIOUS』のMIYA様より、「226は決して除雪用というわけではなく、以前からスノープロウ付きで通常運用に入っており、少なくとも昨年末まで通常運用に入っていた模様」との情報をお送り頂きました~。ということは、営業運転で撮影するチャンスもあるということで嬉しいですね♪ 情報どうもありがとうございました! m(_ _)m