国鉄型車両の漸進的消失により飢餓感が強まっている趣味界の現状を受けて、鉄コレが次から次へとニッチな製品をリリースし、ヲッサンホイホイの布陣が強まっている昨今ですが、とりわけ《飯田線》というテーマは、バラエティに富んだ伝説的車両の数々と美しい沿線風景・味わい深き駅の光景がオーバーラップし、出せば必ず売れて行くという打ち出の小槌となっているように思います。そして私も、小学校卒業記念初遠征として最初で最後の飯田線旧国全線乗り通しを敢行したという、ギリギリセーフで飯田線旧国を知る何ともビミョーな世代に属しますので、そんな飯田線の車両が出れば必ず買ってしまうという点ですっかりカモ (汗)。
そこで、今週めでたく発売となった広窓流電につきましては、ぬかりなく模型店に予約のうえ無事ゲット致しました♪ もちろん、個人的な流電との関係は、小学2年生でさよなら運転を遠路はるばる見に行くなどということは不可能であった以上、あくまで本やネットでその活躍を偲ぶのみですが、既にGM板キットで駄作を製作するなど、それなりに思慕し妄想を逞しくしているのです (^^;)。
というわけで、鉄コレであればより完璧な造形で満足させてくれるだろう……とワクワクし、パッケージを見てみたところ、「あちゃ~」と期待はしぼみまくり……(-_-;)。これまでの鉄コレ旧型国電の常として、ツートンカラーの塗りがどうも良くないというイヤ~なジンクスが又しても発動しまくっているではありませんか! すなわち、下地のプラ材に濃い色(スカ色青・湘南色緑の近似色)が選択され、その上に窓廻り帯色となるクリーム色・黄柑色が塗られており、しかも外面に対して真っ正面からのみ塗装がなされているため、結果として窓廻りに下地の青・緑が残り、見映えを大いに落とすことになっているという……。しかも、そもそもクリーム・黄柑色とも薄めであるため、塗られた面も今ひとつスケスケ気味……(>_<)。これがもしセクシー美女を再現したフィギュアであるとすれば、窓廻りの下地色は「アイシャドウたっぷり」に見えるのでOK!なのかも知れず、スケスケ塗装もセクシー○着っぽくてGood!なのかも知れません。しかし、個人的には旧国にセクシーさなど一切求めておりませんし、かつ名曲「木綿のハンカチーフ」に涙する世代にギリギリ属しますので (爆)、アイシャドウがコッテコテの厚化粧顔よりもスッピンを圧倒的に好みます。それにスケスケよりも木綿の (以下激しく省略 ^^;;)。
かくなる以上、N化を推進するにあたっては、単に動力やN化パーツを装着するのみならず、一旦全てバラしてクリーム・黄柑色を重ね塗りしなければ満足できない……と思いまして、まずはクモハ52003から手を付けてみることにしました。まぁ具体的な作業としましては、慎重にパーツを外したのち (1) 屋根にタミヤのグレイバイオレットを塗装 (2) マスキング地獄を経て窓廻りを塗装 (3) 仕上げに半光沢を塗って再組み立て……という要領ですが、これを一通りやりますと、GMのボディ成形済み&塗装済みキットを作るよりもはるかに面倒な世界です (とゆーか……鉄コレを完成品としてではなく組み立て前のキットとして発売して頂ければ、「手を入れる派」としては大歓迎なのですが、ムリか。汗)。1枚目はN化&色差し終了後の姿で、2枚目は購入直後の姿ですが、窓廻りの雰囲気が異なるのがお分かり頂けるでしょうか? こんな感じで「清純なオレだけの鉄コレクモハ52」に仕上げた満足度は計り知れない大きさですが (*^^*)、新しい仕事を受注して忙しくなりそうな中、他に仕掛品を多数抱え込んでいる中で残りの車両のドレスアップを進めて行くのはかなり面倒だ……と途方に暮れております (^-^;)。
窓パーツを外してみると、窓廻りには下地色がはっきりと……(-_-
造形そのものは「さすが富技!」なのですけどねぇ……。
手前が施工前、奥が施工後。こう並べれば違いが明らか (@_@)。
これも手前が施工前、奥が施工後 (妄想改装種車として2編成購入 ^^;)。実車では窓廻りに鉄錆などの汚れがこびり付いていたでしょうし、ウェザリングでもっと汚す!という方もおられるでしょうが、個人的には模型では美しい姿を愛でたいと思っていますので、窓廻りがドス緑なんてイヤだぁぁぁ~(汗)。