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ここしばらくはヒマさえあれば、3月に敢行するタイ・ビルマ撮り鉄訪問のための準備調査に没頭しておりまして、次第に「初訪問の土地であっても最高の効率で乗って撮りまくる」ための下ごしらえが整って参りました。具体的には、主なターミナル駅の時刻表をもとにして簡単なダイヤを手書き作図したり、バス等も組み合わせた無駄のない移動プランを練り上げたり……といったことですが、いやはや、こういう作業においてはホントにネット様々です (笑)。google検索を駆使すれば、日本語・英語であっても非常に信頼できる情報が自宅に居ながらにして手に入り、ほぼ鉄活動のイメージが出来上がってしまうわけですから……(^^;)。もちろん、先入観を事前につくりすぎるのはフィールドワークの禁じ手であるのも確かであり、現地でのナマの体験はもとより、新たな発見や臨機応変の展開にこそ醍醐味があることは言うまでもありません。
それはジャカルタでの撮り鉄も然り。毎年訪問前にはネットで得られる時刻表をダイヤグラム化することで、電車・客車のいずれでも最高の効率で確実に撮影出来ますが、とくに昨年夏の訪問時には、罐の塗装変更過渡期ゆえの長距離客車撮影でも撮りたい列車を狙い撃ち♪ その中でも「よっしゃ!」と決まった、インドネシア鉄道御自慢の客車列車をアップするのを忘れておりました (^^;
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その列車は、ジャワ島の二大都会であるジャカルタ (ガンビール) とスラバヤ (パサール・トゥリ) をダイレクトに結ぶ特急「アルゴ・ブロモ・アングレック」!
「ブロモ・アングレック」とは、東ジャワにある活火山であるブロモ山に咲く蘭の花という意味でありまして、ジャワ島の雄大なる自然の美を象徴しています。そして、昼行と夜行の計2往復・4本が設定され、栄誉ある列車番号1~4を冠しているというわけで、押しも押されぬインドネシア鉄道最高峰の列車として君臨していることは言うまでもありません。
そして、インドネシア鉄道がこの列車にかける気合いを最も象徴しているのが、台形状断面・裾カバーつきの豪華客車! この客車が国営INKA社による純国産であることを知るにつけ、如何にインドネシアという国がプライド高い国であることか……と思い知らされたものです。
しかし、通常の箱形・切妻車体と比べて車体構造上ムリがあるためか、確か2~3年前に台枠かどこかに欠陥が生じていることが発覚し、全車一旦運用離脱の運命に……(滝汗)。離脱前の訪問時には、自分がいるホームをこの列車が通過するたびに「しまった……ノーマークで狙いそびれまくり」と思いつつも「まぁいつでも撮れるだろ」と甘く見ていたのですが、気が付いてみたら撮影したカットは朝方ガンビールに到着した列車がマンガライ客車区に回送されるシーンのみ……(滝汗)。流線型罐の頭が出ておらず、逆エンドを前にした状態ではあからさまに回送としか見えませんので (インドネシア鉄道では、短距離列車や鈍行列車はさておき、長距離優等列車牽引罐は必ず転車台で「表の顔」を出しています)、この台形断面客車の全車離脱という報せに「何で撮っておかなかったのか……」と後悔しまくりでした (汗)。
というわけで、次第に改修工事を受ける車両が増え、今やこうして運用に復帰するようになったのは誠に喜ばしいことです (*^^*)。とはいえ、未だに全ての「ブロモ・アングレック」がこの客車で運用されるわけではなく、昨年夏の時点でも一般アルゴ客車による代走を目にしたものです。そして、また何時車体のバグが再燃して離脱するかも分かりません。それだけに、旧塗装罐と新塗装罐の2パターンを撮影出来て本当にラッキーでした♪ もっとも客車自体も、全面リコール・改修を機に、如何にも蘭の花を連想させる淡いピンク色の裾周りではなく「Go Green」と称する緑帯塗装となっています。個人的には、ピンク塗装でもっと撮りたかったなぁ……というのが正直なところですが (^^;)。