地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

帰って来た「伊豆のなつ」東急8614F!

2013-05-07 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 東急の車両新造計画はここしばらく東横線に集中し、その結果しばらく田園都市線の車両陣には変化がなく、数年前には8500系の非軽量鋼体車を一気に廃車とする計画が大々的に喧伝されたものの○AL問題で吹き飛んだ……というのも、遠い昔の空回りとして懐かしく思い出されるほどですが (汗)、さすがに副都心線直通が始まれば、ついに田園都市線の車両置き換えも再開され、検査期限が到来した8500系は先がないものとばかり思っておりました。
 そこで、去る3月に8614Fがついに全検入場した際には、通常とは異なるパターンで編成が切られているのを目の当たりにして「やはり廃車か……さよなら8614F……!」と慨嘆したものですが、結果はさに非ず! 8614Fは見事に全般検査を受け、ピカピカな姿で再び田園都市線を快走し始めたのでした!!(*^O^*) 世の中には、悪い予想が外れてウレシイという展開がしばしばありますが、これほど感謝・感激を覚える展開はそう多くないでしょう! 次の重要部検査まで少なくとも3年前後寿命が延びた……と申しますか、(個人的感覚としては) 廃車の瀬戸際から再び甦った8614Fの、美しき伊豆急帯と新たなる活躍に乾杯!!



 もっとも、生まれながらにしてクジ運の悪い私ですので、一刻も早く全検出場ホヤホヤの姿を撮って乗りたいものだと思っても、常にすれ違うのみ (爆)。このままなかなか撮る機会もないまま、5月末か6月頃には伊豆観光キャンペーンのステッカーが貼られてしまい、かつ屋根・クーラーカバーと下回りが少しずつ汚れてしまうのだろうなぁ……と諦めておりました。しかーし!天・神・仏は孤独で哀れなヲッサンを常に見放すわけではないようで、無欲でいると逆に突然一発大逆転フィーバーの機会を与え給うという……(^O^)。
 それは、東横線で初めて営業運転中の西武6000・東武9000を撮影した日の夜のこと。夕方から怪社がらみの立食パーティーで飲んだくれ (否、御偉方の前でペコペコし)、さらに怪社の若手への激励を兼ねた居酒屋二次会で飲んだくれ、まぁ楽しかったとはいえ万札が飛んでいった哀しみ (^^;) を胸に抱きつつ、千鳥足気味で半蔵門線の大手町駅ホームに向かったところ……先発の表示は急行中央林間行き♪ しかもホームの柱に貼られた業務用時刻表を見ると「K」と書いてありますので、一応8500系への期待は高まらずにはいられません。しかし、8500系と5000系の運用が区別されない土日ダイヤであることから、目の前に四等車、もとい6扉車が停車しないとも限りませんし、5101~5103Fで来るというスカ籤も有り得ます。まぁ、思い切りの悪い心配性だからこそ、甲斐性無しリーマンでもあるわけですが (爆)、それはさておき……やがて8500系の前照灯がトンネルの奥から反射し……ホームに飛び込んで来たのは超大当たりの8614F!! ホント、5時間以上にわたり飲んだくれた酔いが一気に吹っ飛んでシャキーーン!!kirakiraという状態となりました♪♪ 
 こうして8614F急行の、如何にも全検上がりらしい絶好調なモーター音を楽しみつつ、午前零時が次第に迫る中央林間駅に降り立ったところ……何と!折り返して激レアなニコタマ行になるとは!! ニコタマ行ということは、翌朝ニコタマ始発の上り初電になるということであり、土曜休日ダイヤであれば01K確定!! そこで、翌日は極寒の雨であったもの、「折角8614Fの運用が分かりきっているからには行かなければ大後悔モノだ……。雨露に濡れた新緑と、全検出場間もない8614Fの組み合わせなんてのもオツではないか?!」と思いまして、寒さをこらえて自宅を出発、昼過ぎには幸いにして雨も止み、予想通りに01Kで現れた8614Fを完璧に撮影したのでした!! v(^O^)v そして折り返し急行押上行は、少々移動してアウトカーブから激写!! ……こんな感じで、無事生き存えた8614Fのピカピカな雄姿を激写し、寒いけれども心はホッカホカ♪という気分になった次第ですが、さて、これからさらにどれだけ、移ろう季節と8614Fの麗しき組み合わせを記録出来るのか、本当に楽しみです♪


 酔っぱらった帰りに突然この編成に当たり、さらに終点でこんなレア行先に切り替わった光景を目にすれば、心臓がバクバクしない鉄ヲタはいないはず……ってことはないか (^^;)。