地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

えち鉄2013薄雪化粧 (3) 2101B形

2013-05-25 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 去る1月に撮影したえち鉄2101形のうち、前回アップした2101C・D形は残念ながら撮るのみで、南海1201形のシャウトと過激な揺れは結局お名残体験出来なかったのですが、それにしても2101C形と2101D形の区別が分からん…(^^;;)。一方、B形とCD形の違いは余りにも明らかです。すなわち、B形はA形と同様、えち鉄への継承時に名鉄3300系 (Ⅱ) や7300系で用いられていたFS系台車に換装し、同時にモーターも90kwの大出力にパワーアップしたグループであり (B形は直通空気ブレーキ化)、南海1201形に由来する2001→2101形とはほとんど別物の、名鉄AL車の忘れ形見のようなものであると解釈することが出来るでしょう。これはこれで、かつて中学・高校生の頃名鉄AL車に狂った私にとって胸が熱くなる存在であり、とりわけ瀬戸線6750系の消滅後は、貴重さに輪をかけていたと言えるでしょう。
 そんな2101B形・2108+2109は、勝山から快速として福井に到着した後、三国芦原線の区間列車として西長田まで1往復する運用に入っていましたので、極めて貴重な乗車の機会を満喫することにしました♪



 当初、西福井までは通学の高校生で車内は賑わっており、釣掛の轟音もイマイチ阻害されがちでしたが、西福井で一気に空気輸送となってからは……もう例えようもないほど極上のひとときに♪♪ 九頭竜川の鉄橋を越え、平原を越え……雪景色に狂おしいほど雄々しき釣掛の絶叫を響かせながら突っ走る車体に身を委ねながら、「嗚呼……こうして本朝における釣掛式高速電車の時代が終わって行くのか……かつて名鉄特急として俊足を誇ったAL車の栄光よ永遠なれ!!」という感慨に耽ったことは言うまでもありません……。
 そして西長田では、折返し待ちの10数分間、たった一人の超豪華撮影会状態に! v(^O^)v これがもし首都圏であれば、消える間際の車両に引き寄せられてやって来るヲタは私だけではないはずで、独占撮影など不可能でしょう。しかし、まさに首都圏から遠く離れ、関西からも多少時間を要する福井だからこそ、あたかも上田交通の昇圧直前を思い出すような「超貴重な車両をたった一人で独占♪」という究極の贅沢を味わえるのでしょう……。そして福井への復路も、既にラッシュが終わり、かといってショッピング乗車には中途半端な時間帯であるため、又しても空気輸送! 何はともあれ、本当に贅沢過ぎる西長田往復でありました……。
 今のところ2101形は、119系改め7001形の予定購入数が未だ揃っていないためか、まだ2連1~2本が残っているようですが、基本的に予備車扱いといわれ、訪れれば必ず乗車・撮影出来るという状況ではなくなっていることでしょう。そんな中、2101B形・2108+2109は、折角の冷房車であるにもかかわらず、恐らく検査切れのためか、一足先に廃車となってしまったようで合掌……(T_T)。今後、最後まで残る2101C・D形が、無事故で天寿を全うすることを願うばかりです。

 ともあれ、こうして2101形は歴史の彼方へ去って行こうとしていますが、鉄ヲタの心の中には永遠に残るというわけで、来る8月に鉄コレえち鉄2101形が発売となることに注目しておられる方も多いことでしょう~。そこで勿論私も速攻予約し、発売のあかつきには激烈妄想6連を組んで走行させ、脳内でデンジャラスな釣掛6両連続電動車通過音を炸裂させる予定ですが (→変電所がフッ飛びそう。爆)、詳細な製品概要が富技公式HPに載るに至って思わず「をを……」と声を上げてしまいました。何と!私が超ガラ空きの車内でお名残乗車を味わい、西長田でも個人完全独占撮影会に没頭した2108+2109が発売されるとは……♪♪ まさに私のために発売されるようなもの……(←自意識過剰過ぎ ^^;)。あ、もちろん、発売時にはちゃんとパッケージに「2101形セットA」と印刷されることにより、将来的にはK-16を履いた両運車や非冷房車が発売されることを期待しておりますし (とゆーか、何故メジャーなK-16装備車[本来の南海1201の台車]から発売しないのかという疑問が ^^;)、京福福井の鉄コレも何のかの言って充実しつつあることから、京福福井時代バージョンの発売も待望したいところですね……。