地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

06年初夏の頂き物 (2) ぱれっとさんのスペイン

2006-06-25 23:31:26 | 頂き物画像


 先日は東の方の外国ネタをご紹介しましたが、今回は一気に飛んでヨーロッパの先端・イベリア半島へ (^^;)。たまにミニオフ会をするなどいつもお世話になっている「ぱれっと」さんが去る5月下旬にスペイン・ポルトガルを観光旅行された際のひとこまを頂きました~。
 カタルーニャの都・バルセロナから、スペイン国鉄の近郊電車で40分ほどのんびり揺られたところに、ヴィラノバという小さな海沿いの街があり、そこにある鉄道博物館を訪問されたとのことですが……むかし幼い頃に見かけた世界の鉄道図鑑か何かに載っていたような、如何にも1950~60年代のスペイン国鉄っぽいセンスの車両がゴロゴロしているシーンの画像を頂いて、思わず「この丸っこさ……センスが良いのか、それともダサいのか。そこが良い感じ!」とうなってしまいました (^^;)。
 特にこのレールバス……まるで銀色の饅頭が走っているようですね (*^^*)!



 こちらの、脱力系ぬいぐるみ (何じゃそりゃ ^^;) のような顔のDLもなかなか味があって良いです! 後ろに連結されているのはもしや元祖タルゴ客車でしょうか??……う~ん、東急玉電デハ200もびっくり!な丸さですね (^^;



 いっぽう、この凸型電機は如何にも重量級という感じでシブいですね! 確かスペインは超広軌ということもあり、現役時代パンタを上げて幅広な線路上を力走していたシーンはどれだけ雄壮だったのだろうか……と思います。草が台車にからみつきつつあるところなどは、那珂湊の廃車済みDCみたいですね (例えが間違っているような……^^;)。



 そしてこちらは全てSL。歴史的なSLといえども全て屋外展示というのは、撮影派にとってはうれしい限りですね (^^)。他の画像を含めて、草が生えまくったり砂に埋もれて消えかかったりしている線路の上に置いてあるというワビサビ感も何とも言えないものがあります。

 ともあれ、ヨーロッパは英国、そしてトルコのヨーロッパ側しか行ったことがない私ですが、こういうシーンを拝見していますと、たまには列車に乗ること自体がバトルな中国ではなく、ヨーロッパで優雅に「鉄」してみたいなぁ……と思います。そして、5月に訪れた修善寺「虹の郷」のロムニー鉄道に刺激されて、先日刊行されたばかりの『英国保存鉄道』(JTBキャンブックス) を購入し、にわかにパラパラと研究を開始……(^^;)。もちろん、何時行って楽しめるかは全く見当もつきません。先に日本国内の保存鉄道や、東南アジア各国の鉄道 (特に日本の中古車両が走っているタイ・インドネシア・ビルマ) なども周遊してみたく……(^^;;;;)
 というわけで、ご投稿どうもありがとうございました~!

06年初夏の頂き物 (1) 165系アルプスさんの国鉄特急型

2006-06-24 20:44:53 | 頂き物画像


 梅雨という季節は、多くの人にとって撮り鉄意欲が下がる季節なのではないかと思いますが、同時に夏の撮り鉄シリーズを控えてあれこれ振り返ってみる季節……というわけで (^^;)、いつもお世話になっている方から頂いた最近の撮り鉄成果のうちいくつかをご紹介することにしましょう。
 まずは、中央・飯田・武蔵野線沿線を得意とされている165系アルプスさんから頂いた、武蔵野線を行く国鉄特急型の画像です~。
 去る4月、165系アルプスさんからのご教示を受けてHM付き115系「ホリ快鎌倉号」を撮りに行って以来、「これからの多客期、波動輸送用として東海道線や横須賀線にたくさん入線する国鉄特急型も撮っておきたいものだ」と思っていたのですが、結局何のかの言って行かず仕舞いでした (^^;)。そんな中、きっちりとご近所で記録されていた165系アルプスさんから↑の通り、485系勝田車による「急行ぶらり鎌倉号」の画像を頂き、改めて「あ~やっぱりそのうち撮らねば」と思った次第です。
 しかもこの485系、前照灯の形状から言って、当初北海道の「いしかり」用に製造された485系1500番台! これでもしイルカマークがなければ、被写体としてもっともっと魅力的なのになぁ……と思うのですが (^_^;)。



 いっぽうこちらは日光方面へ向かう (または日光から戻ってくる) 修学旅行臨でしょうか。
 私もこの5月中旬~6月上旬頃は、たまにかなりん千鳥線に寄り道するために横浜駅で東海道線の上り列車に乗る際、すぐ直後に修学旅行臨がやって来る旨の表示を目にしたものです。出来れば、そのまま横浜駅の下りホームで待ち構えて撮影してみたかったのですが……目前の列車に乗らないと午前中の千鳥線運行に間に合わないため、何度涙を飲んだことか……(撮れない理由がディープ過ぎますね ^^;)。
 基本的に神奈川県内では、東海道・横須賀線沿線の自治体に住んでいれば、小学校の修学旅行は電車で!というパターンが多いのですが、私は小3で横浜市から離れてしまったため、結局小学校の修学旅行は貸し切りバスに……(-_-)。大きなテーブルがまだついている頃の159系や167系に乗りたかったのですが……(T_T)。そして中学・高校の修学旅行はどちらも新幹線0系の普通車……一番面白みがないパターンですね (号泣)。しかも、隣のクラスはグリーン車に当たっていたという……(怒)。
 そして今や、小学校の修学旅行がこんなデラックスな電車に乗れるようになったとは……。両親の実家が近場なため、高校を卒業する頃まで数えるほどしか国鉄・JR特急電車というものに乗ったことがなかった私としては、ますます嫉妬心が……(心が狭いですね ^^;)。
 というわけで、183系が「修学旅行」という字幕を出していると、思わずいろいろなことが頭を駆けめぐってしまうのでした (^^;;;)。まあこれからは、撮ることによって少年期の心の傷を癒すことにします (笑)。
 だいぶ話が横道にそれてしまいましたが (^^;;;)、ご投稿どうもありがとうございました~!

東急5160F甲種・長津田に到着

2006-06-23 23:27:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 前にも記しております通り、ここに来て急激に増えつつある東急5000系列。とりあえず、5159Fが東横線で営業運転に入った代わりに8000・8090系のいずれかの編成が脱落したという話は聞いていないのですが (ホッ)、恐らくこの編成が運用に入れば必ず変化が起こるだろう……と思われる5160Fが、一昨日・昨日と長津田に甲種回送されて来ました。
 もともと個人的に「走るんです」シリーズは好きではないですし、8000系を追いやる張本人……と思うとなおさら複雑な感情がありますが、たまたま時間的に都合がついたこともあり、せめて一度は5000系列の甲種回送を撮ることによって激変期の東急の一記録としておこうか……と思いまして、昼過ぎのJR長津田駅ホーム先端にて待ち構えてみました。
 もっとも、そういう動機よりも、DE10が牽引する甲種回送のバリエーションを楽しみたいという発想の方が大きかったりしますが……(^^;;;)。



 JR側の側線に到着した甲種列車は少々停車したのち、今度はDE10が後ろから押すかたちでゆっくりとJR・東急連絡線を通過し、東急側の受渡線へと入って行きます。こうして5160Fの東急における一生が始まるわけで、しかもそれは従来の東横線8000系が渋谷と桜木町・元中のあいだを往復するだけだった (一部は大井町線に転属) のとは違い、川越・小川町・所沢・飯能、そして大和・海老名……といったところまで幅広くカバーするものになるのでしょう。
 そしていずれまた、伊豆急へ向かう8000系が、入れ替わりにこの線路を通って旅立って行くことでしょう……。

【付記】長津田駅での撮影中、東武51054Fが運用に入っているのを確認しました。足回りなども全く汚れていないのを見ると、一昨日か昨日あたりに初めて運用入りしたのでしょうか。少しずつ30000系が減りつつありますが、どうも東武は今年度の50000系増備も大部分を50050系とし、田都直通車から中間運転台をなくすペースを早めるのでは……と予想。短期政権に終わりそうな30000系@田都を記録しておきたいという方は今のうちから撮り貯めた方が良いかも知れませんね。
 そして……東武宇都宮線の5050系が心配……。(-_-

中国青蔵線全通間近……試運転の光景

2006-06-22 18:09:29 | 中国の鉄道


 ジトッとした梅雨が続きますが、それが終われば夏、夏と言えば海外……というわけで (→どういうこじつけ? ^^;)、消えゆく私鉄車両にヒートアップ気味な中での箸休めとしまして、東西の外国鉄事情をちょっと扱ってみたいと思います。
 まずは東の方から。以前にも当ブログで少々取り上げましたが、中国が如何にも19・20世紀的なやり方による国威発揚を目指してかねてから建設中だった、世界鉄道最高地点をゆく「青蔵線」 (西寧~ラサ・約2000km) がついに7月1日に全通開業し、酸素供給装置付きの新型客車による特急列車が北京・上海・広州・成都とラサの間で運行されることになったようです。
 それに先立つ事前レポートは、既に中国国内の各メディアで過熱気味に行われているところであり、開業当初の切符の確保は困難を極めているとか。そして、一番列車の出発式典などは、多分世界中のメディアをかき集めて大々的にやるでしょうから、恐らく近々その実情は日本国内のニュースや新聞にも大きな扱いで現れることでしょう。

 そんな青蔵線の新規開通区間……じつは去年の9月に出張でチベット自治区を訪れた際 (すみません、余り人が行かないようなところとも取引がある商売なもので……^^;)、試運転列車の走行シーンを目撃してしまいました。これまで秘蔵していましたが、このたび開通に先立ち、建設・試運転の段階から異様に賑々しかった……というひとこまをご紹介することにしましょう。
 ある日、ラサの用務先が用意したトヨタ製4WDで、従来からの最重要道路である青蔵公路を猛スピードで突っ走っていたときのこと。ちょうど完成間もない青蔵線の線路が道路のすぐ脇まで接近して平行するようになったため、「これは資材運搬列車でもやって来れば面白い」と思っていました。すると……何とも偶然なことに、本当に列車らしき物体が迫ってきましたので、運転手に急ブレーキをかけさせ、超速攻でカメラをセットして撮影したのが↑のシーンです。工事用として中国各地からかき集められたものの、本番の営業運転では使用されない「東風4型」が、工事施工部局の名称をデカデカと記した巨大プレートを前面に掲げ、ゆっくりと目の前を通過して行きました。



 機関車の後ろには10数両の貨車が連結されていましたが、これがまさにゲテモノ揃い (笑)。コンテナや戦車などを積載する「平車」の上に、工事に従事する労働者の宿舎を載せた車両、そしてクレーン車などなど……。デカデカと「仕事に忠実に真面目に働け」というスローガンが掲げてあるのはこの国らしいですね (笑)。貨車の縁に座ってのんびりしていた建設労働者のおっちゃんが、カメラを向けた我々に気づき手を振ってくれるなど、何とも悠長な列車でしたが……その日の夜に現地でニュースを見たところ、この列車がレールを完全に敷き終わってから最初の試運転列車だったそうです (爆)。
 そういうわけで、期せずして世界鉄道史上まれに見る珍路線の歴史的な瞬間に立ち会ってしまった私……。今年の夏もまたこの地に出張で行くことになりましたので(一応飛行機ですが……高山病になりに行きます -_-)、いずれ改めて時代遅れの国威発揚祭りをレポートしてみたいと思います。撮りに行く時間があればの話ですが……(^^;
 なお、これを撮影したのはチベットの都・ラサのすぐ西に位置するトゥールン・デチェン (堆龍徳慶) 県内で、線路の標高は4000m前後とそれほど高くないのでやや穏やかな (?) 風景ですが、もう少し北上したヤンパーチェン (羊八井) ~ダムシュン (当雄) 間は、標高7000m超の山脈が連なる絶景が展開します。

 ※実際に運行される車両をはじめ詳しい話題は、私もたまにお邪魔している「中国鉄道旅行記」掲示板をご覧ください。

引退迫る東急8000系 (2) 東横線歌舞伎

2006-06-21 17:43:24 | 大手民鉄 (東急)


 東急・みなとみらい線HPの最新ニュースによりますと、東急では武蔵小杉~日吉間の高架化完成と目黒線武蔵小山駅の待避線完成にともない、来る9月下旬からダイヤ改正を行うとのこと。その目玉は、工事区間の徐行運転解除に伴う日中の東横線特急・急行のスピードアップと、目黒線における急行の新設ということになりますが、東横線の所要時間短縮は単に徐行解除だけでなく、足の遅い8000系列を日中の運用から完全に外すことによって実現するようです……。
 すでに、リンク頂いているMIYAさんのブログでも、入線したばかりの5159Fが田都線内で試運転している模様がアップされていますが、この他にも『ダイヤ情報』誌などを見ていますと、東横線用5050系の甲種回送がこの先目白押し……(今週もあります)。ここに来て、5050系の新造が非常にハイペースになっており、「ついに8000系の運命はこれまでか」と覚悟してはいたのですが (-_-)、まさにこのダイヤ改正に合わせた甲種回送スケジュールだったようですね……。



 もっとも、みなとみらい線HPの記事では「日中の運用車両を高性能車両に統一」と書いてありましたので、ダイヤ改正以後ただちに全ての8000・8090系が離脱するわけでもなさそうです (という希望的観測をしてみたいのですが……)。それでも、全車撤退は時間の問題なのでしょう (ToT;;)。今のところはまだ毎日日中3~4編成が運用に入っている東横線8000系も、これから先は少しずつ減って行くでしょうから、効率的な記録は今月~来月中旬あたりが最後かと思われます (-_-)。
 さらに、全車離脱直前になればなるほど、昨年の8007F「伊豆のなつ」運転時のように沿線がパニックになることも十分有り得るでしょう。幼少の頃、ヒマさえあれば自宅の目の前を行き交う新型電車8000系を眺め続け「8000系とともに人生を歩んで来た」と思っている私などは、別れを心から惜しむためにも、人が増え過ぎないうちに主なスポットでの記録を完全に済ませておこう……と思っています (まあだいたいの場所で既に撮っていますが)。
 今後の焦点は、どの編成から離脱して行くのか……ということでしょうか。独特のカラーリングが特徴的な「歌舞伎」編成、個人的には大胆すぎて余り感心していなかったのですが (^^;)、間もなく見納めとなると本当に寂しいですね……。