地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ジャカルタ炎鉄録 (10) 都営6000系いもむし?

2009-09-02 08:00:00 | インドネシアの鉄道


 中間電動車の先頭化改造によって誕生した6126Fは、既に帯色が劣化して実にヘロい雰囲気となってしまっているわけですが、それではいずれ入場したのちどのような雰囲気に変わるのか?!……大いに (?) 気になるところです。ただ、大体の目途はついているのも事実。6126Fと同様にナゾの流線型マスクを取り付けて誕生した6187Fが、恐らく最近貼り替えられたであろうピカピカの黄+黄緑(&細いオレンジ)帯を締めて、都営6000系6連運用にてガンガン運用されています。そして、最近の東急8000・8500系における黄+黄緑帯化の流れ(東急車の現状はいずれご紹介 ^^; 全編成網羅して撮影済みですのでお楽しみに) を合わせて考えますと、恐らく6126Fもこの編成と同じカラーリングになることでしょう (あくまでも予想ですので悪しからず ^^;)。


 
 それにしてもこの6187F……同じヘンテコ流線顔といっても、6126Fと比べますといっそう丸っこさを強調したデザインとなっています。しかし待てよ……この手のデザイン、何処かで見覚えがある……。そうだ、名鉄3400系「いもむし」だぁっ! (爆) そういえばこのカラーリングも青虫っぽくもあり……(^^;)。
 というわけで、端から見るとどう考えてもただのゲテモノとしか思えないこの編成、個人的には「ジャカルタのいもむし」と勝手に呼んでいるのですが、まぁどうせ「E電」などと同じく、名付けた側の自己満足で終わり、誰にも受け容れられないだろうことは十分承知しております、はい (笑)。
 ちなみに、中間車の先頭化によって登場した流線型編成はもう1本あり、ネット上で見るにつけ、これまでご紹介した2編成と比べるとはるかに男前な仕上がりとなっていますが、この編成が固定運用に入っていると思われるスルポン線には今回行っておりませんので、ご紹介出来ません。悪しからず (^^;)。というわけで、ジャカルタ・シリーズの次回は、都営6000系の原形顔に戻ります。

ジャカルタ炎鉄録 (9) 都営6000流線オレンジ

2009-09-01 09:34:00 | インドネシアの鉄道


 都営6000系のイメージとしてふつうパッと思いつくのは、東武8000系を角張った表情にしたあのマスク。しかし、ジャカルタでデヴューした6000系のうち一部の中間電動車は、恐らく他の日本製中古8連の増加や冷房電車増発の方針により先頭車化改造を受け、新たに6連を組んで快走しています。
 問題は……その新たに取り付けられたマスクが怪し過ぎる流線型であることです (笑)。遠くから接近して来るのが見えると「ぬぉっ、何じゃこりゃあ! まるで天○バ○ボンに出てくるおまわりさんのようなツラだなぁ……」という如何にも間の抜けた印象ですが (すみません、想像力が貧困かつオヤジで。笑)、さらに接近してサイドヴューが見えるようになると確かに都営6000系だという……(^^;)。そんなヘンテコ流線顔編成 (都営6000系はより若い番号の先頭車にちなんで編成を呼ぶとすれば、さしずめ6126Fと呼ぶべきでしょうか)、オレンジ帯がかなり劣化して色が消えかかっていますので (汗)、入場を経て別の帯色に変わり精悍さを増す (?) 日も近いことでしょう。というわけで、こんなヘンテコ・ヘロヘロな表情を記録出来たのも、今回のジャカルタ訪問のひとつの収穫ではあります (^^



 そんなヘンテコ流線顔の6126F、連日観察していたところ都営6000系6連用の共通運用に輪番で入っておりまして、一旦ある特定の運用に入ったらしばらく連日その運用に固定されることも多いジャカルタの電車にあってはやや特殊な (?) 使われ方をしています。ジャカルタ・コタからタンゲランまでちょこっと急行電車で往復 (と申しますか、気温が最も上がる12時前後から14時過ぎまでは暑過ぎて撮り鉄していられないため、クーラーでガンガンに涼むのを兼ねておりました。笑) してみた際にも、たまたまこの編成が運用に入っておりました。
 昼の12時ちょうどにジャカルタ・コタを発車するタンゲラン行電車は、無人の停留所を通過しますので一応急行のはずですが、出札口で「タンゲラン、エクスプレス、サトゥ!」と叫んで手に入れた切符は何故かエコノミーACと印刷されておりました。タンゲラン線はほとんど単線で列車本数が少なく、料金が安いエコノミーと料金がメチャ (?) 高い急行がそれぞれ2時間間隔運転するとなれば、必然的にエコノミーに客が集中するのは目に見えていますので、急行であってもエコノミーAC料金とすることで利用率の分散を図っているのでしょう。
 肝心の電車は、何故か大幅に遅れて12時20分過ぎに入線……(暑くて待ちくたびれた~@o@)。とは言ってもすぐに折り返すわけでもなく、立ち売りのお姉さんから購入した甘~いアイスティで一息つくことしばし、12時35分過ぎにようやく発車と相成りました。タンゲラン方面の電車はジャカルタ・コタから直接環状西線に入ることが出来ず、まずはカンプン・バンダンでスイッチバックし (これもダイヤ構成上のネック……)、バタヴィア旧市街の北をかすめ、線路中がバザールなドゥリにて運転停車したのち、いよいよタンゲラン線へ。
 タンゲラン線はかつて複線だったようですが、現状では単線しか使われておらず、土に埋もれつつある未使用の線路上には線路脇のスラム街や農家の敷地が進出しまくり (汗)。そんなタンゲラン線も、スカルノ・ハッタ国際空港が目と鼻の先という好ロケーションを走っており、沿線は急行停車駅を中心にニュータウン開発が進みつつあるだけでなく、空港アクセス鉄道の建設も予定されているようですが……タンゲラン線の再複線化やアクセス鉄道の工事をしている気配は全くなし (滝汗)。完成後は8~10連の日本中古冷房車が都心との間を頻繁運転の予定……なんていう話もどこかで見かけた記憶があるのですが、まぁとにかく現時点では夢のまた夢。余程頑張る方であれば、タンゲランまで電車で来た後、タクシーを拾って空港に行くのも悪くないでしょうが、私は大荷物を持ってそんなことをするほど若くなくなってしまいました (^^;
 肝心の変顔6126Fは、秩父よりもよろしくない線路状態のため結構揺れはしましたが、それなりに豪快・快調に飛ばして行き、ジャカルタ・デヴュー9年を経ても下回りの整備は至って良好であることを感じさせます。問題は窓……。割れたあとアクリル板に交換された部分が増え、実質的に磨りガラスに近い見え具合となりつつありますので、ちゃんとガラス窓が残っている部分を探しませう (汗)。
 とまあこんな感じで、多少遅延を回復しつつ終点のタンゲランに到着~。駅の手前の踏切もバザールとなっておりまして、列車の通過時だけ売り物を移動させていました。昼下がりの電車につきガラガラだろうと思いきや、タンゲランに近づくほど買い物客が増えて椅子がほぼ満杯となったのは新鮮なオドロキ。出来れば折り返し時間を使って駅前をのんびり散歩したかったのですが、遅れのため余裕がなく、停車中の編成写真(2枚目)を撮っておしまい。またそのうちじっくりと……と思いつつジャカルタ・コタに戻り、昼下がりの涼みプチ旅を終えたのでした。