~あらすじ~
ベストセラー作家が自宅で殺された。
加賀恭一郎刑事は自身の教師時代の恩師で、作家の友人でもある野々口修が犯人だと目星をつける。
やがて数々の証拠をもとに野々口の逮捕に至るが、彼は動機を完全に黙秘する。
加賀は捜査を進めるうちに野々口と作家の意外な裏のつながりを突き止め……。
~感想~
読めば面白いとわかっているから、ひねくれ者の自分は逆になかなか手に取る気になれない東野作品。当然ながらこれも面白い。
加賀が捜査の過程で集める証拠の数々は、いくつかが読者の知る由もないもので、その点はミステリとして見れば減点材料ながら、加賀恭一郎シリーズあるいは刑事小説としてはなんら問題にならない。
そして黙して語らない犯人の動機に関しては、ミステリ的にも美味しい大仕掛けが施され、中盤にかけて盛り上がる一方の物語でいやおうなく増していく期待を裏切らないだろう。
欲を言えば最後の最後、根っこの部分の動機は(事前に伏線は張っているものの)森博嗣的にないがしろにされたのは少し残念ではある。
とはいえ加賀の教師時代の過去も語られ、シリーズとしてミステリとして刑事小説として秀作であることは疑いようもない。
13.12.6
評価:★★★☆ 7
ベストセラー作家が自宅で殺された。
加賀恭一郎刑事は自身の教師時代の恩師で、作家の友人でもある野々口修が犯人だと目星をつける。
やがて数々の証拠をもとに野々口の逮捕に至るが、彼は動機を完全に黙秘する。
加賀は捜査を進めるうちに野々口と作家の意外な裏のつながりを突き止め……。
~感想~
読めば面白いとわかっているから、ひねくれ者の自分は逆になかなか手に取る気になれない東野作品。当然ながらこれも面白い。
加賀が捜査の過程で集める証拠の数々は、いくつかが読者の知る由もないもので、その点はミステリとして見れば減点材料ながら、加賀恭一郎シリーズあるいは刑事小説としてはなんら問題にならない。
そして黙して語らない犯人の動機に関しては、ミステリ的にも美味しい大仕掛けが施され、中盤にかけて盛り上がる一方の物語でいやおうなく増していく期待を裏切らないだろう。
欲を言えば最後の最後、根っこの部分の動機は(事前に伏線は張っているものの)森博嗣的にないがしろにされたのは少し残念ではある。
とはいえ加賀の教師時代の過去も語られ、シリーズとしてミステリとして刑事小説として秀作であることは疑いようもない。
13.12.6
評価:★★★☆ 7