~あらすじ~
全ての書物が駆逐されていく世界で『ミステリ』を求める少年クリス。
旅の果てにたどり着いた、森に囲まれた村では、『探偵』が村人を殺し首を切り取っていた。
『ミステリ』も犯罪も消えたはずの世界で、いったい誰が殺人を犯しているのか。
~感想~
早くも2015年のベストに挙げられる「オルゴーリェンヌ」に備え前作を再読。
身も蓋もない言い方をすれば一発ネタで、RPG的にミステリのガジェットを用いた異世界を舞台にしたからこそできる仕掛けではあるものの、いかんせん実際の犯行の様子が想像するだに陳腐で、なによりせっかくのガジェットをほとんど活かしていないのは(ネタバレ→あれ「首切り」じゃなくて「紙作り」のガジェットだろ絶対)単純に手落ちだろう。
しかし設定や雰囲気は素晴らしく、続きを心待ちにしていたもののいつまで経っても音沙汰なく、創元社の刊行予定で同じ絵師の手掛けた表紙を見かけ「すわ来たか!」と思うたびに裏切られ続けて早や8年。ようやく新作が出てくれた。待たせただけのことはあるらしいので楽しみである。
15.再読
評価:★★☆ 5
全ての書物が駆逐されていく世界で『ミステリ』を求める少年クリス。
旅の果てにたどり着いた、森に囲まれた村では、『探偵』が村人を殺し首を切り取っていた。
『ミステリ』も犯罪も消えたはずの世界で、いったい誰が殺人を犯しているのか。
~感想~
早くも2015年のベストに挙げられる「オルゴーリェンヌ」に備え前作を再読。
身も蓋もない言い方をすれば一発ネタで、RPG的にミステリのガジェットを用いた異世界を舞台にしたからこそできる仕掛けではあるものの、いかんせん実際の犯行の様子が想像するだに陳腐で、なによりせっかくのガジェットをほとんど活かしていないのは(ネタバレ→あれ「首切り」じゃなくて「紙作り」のガジェットだろ絶対)単純に手落ちだろう。
しかし設定や雰囲気は素晴らしく、続きを心待ちにしていたもののいつまで経っても音沙汰なく、創元社の刊行予定で同じ絵師の手掛けた表紙を見かけ「すわ来たか!」と思うたびに裏切られ続けて早や8年。ようやく新作が出てくれた。待たせただけのことはあるらしいので楽しみである。
15.再読
評価:★★☆ 5