小金沢ライブラリー

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映画感想-『怖すぎる話 劇場版』

2015年08月17日 | 映画感想
~あらすじと感想~
オカルト雑誌「ムー」に寄せられた恐怖体験を実写化! …したそうなのだが、どうやらDVD化はされず公式サイトもない模様。
アイドルたちの寄せ集めなので演技がところどころ怪しく、そもそも台本のセリフ自体が稚拙なのはまあ置いとくとしても、ストーリーが伝説的クソゲー四八(仮)の小学生が作った話(皮肉でもなんでもなく本当に小学生が作った)レベルで、起承転結を省きすぎ、あらすじと感想をフローチャートで書けてしまう始末。


「キヨコ」
幽霊が出る証明写真機がある

出たっぽい


「おちてくる」
公園で血まみれの墜落死体を見つけたけど私にしか見えない

引きこもりました


「蛇口」
肝試しに行ったら男友達が行方不明になった


「添付ファイル」
同僚が怖い画像を送ってきた

同僚が死んだ


「はどろば」
古本から謎の言葉を見つけた

調べに行ったら「よそ者が関わるな」と怒られた

怒られたから帰った



「痩せ細る友人」
友人が亡き両親に呪われて痩せる

死にそうになってる所を見つけたけど両親の霊に怒られたから帰った

友人が死んだ




思わず雑コラを2つも作ってしまうほど酷い映画だった。
まさか帰るという選択肢が存在するとは……。


評価:なし 0
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納涼60分大喜利

2015年08月14日 | お笑い
ブログでも今さら告知

第十回納涼60分大喜利

60分で30の「怖い」お題に答える企画です。
本日22時です。
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今週のキン肉マン #139 死中に活あり!

2015年08月12日 | 今週のキン肉マン
・3ページで脱出されるキャメルクラッチ
・アバラすら必要なかった
・そりゃウォーズマンの言うとおりだよ……
・クソ力は即死を回避しただけ
・ロメロスペシャルはお前の得意技とかゆでは昔の話を本当によく覚えてる
・ロビンがネメシスにボストンクラブ掛けた時のテリーマンとかな
・※ただし覚えてるのは編集者
・傷口を自らかっ切るとかえぐすぎる
・全くいいところなく瀕死になるラーメンマン
・というかネメシス圧倒的すぎ
・これは次回で決着かな
・回想シーンを除けばほんの数話で、正義超人屈指の強キャラ・ラーメンマンが追い詰められた
・負け試合とわかっていてもネメシスにアバラを折らせ、読者を燃えさせたロビンくらいの抵抗をここから見せられるのか
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先々々週のNXT #286  おかえり悪魔王子

2015年08月11日 | 今週のNXT
サーシャ・バンクス&シャーロット ○-× エマ&デイナ・ブルック
(バンク・ステートメント)

サーシャは一人で現れハンディ戦になるかと思われたが、そこに宿敵シャーロットが助太刀に参上。いきなり息の合った連携を見せる。
対する塩タッグは交代は小まめにするが特に連携はなく、せっかく自陣に捕らえていたシャーロットをみすみす逃がすと、代わって入ったサーシャに一気に逆襲される。
サーシャはクロスアーム式バックスタバーからの必殺技でデイナを、シャーロットはエマを八の字固めで同時に仕留めてみせた。

試合後、宿敵タッグは友好的にハグを交わし、シャーロットが次週の王座戦を申し入れるとザ・ボスも快諾した。


NXT王座戦(※東京でのハウスショーのリプレイ放送)
ケビン・オーエンズ ×-◯ フィン・ベイラー
(クー・デ・グラ)王座奪取

東京で行われた王座戦を入場から放送。背中に「悪魔王子」とペイントしてきたフィンは熱狂的な歓声に迎えられ、オーエンズは日本式に試合前に和服美人から渡された花束をすぐさま投げ捨てヒールっぷりをアピール。

フィンはゴングと同時にジョン・ウーを炸裂させ秒殺のクー・デ・グラを狙うが、オーエンズはリング下へ退避。すかさずトップロープから飛びかかったフィンが先手を取る。
オーエンズは雪崩式カミカゼからのセントーンボム、フィンはブラディサンデーとアメリカでは封印中の技を次々と解禁。
フィンは二発目のジョン・ウーをスーパーキックからコブラクラッチ・スープレックスに切り返され窮地に陥るも、ポップアップ・パワーボムを跳躍で回避し、三発目のジョン・ウーからドロップキック→クー・デ・グラにつなげ第二の故郷・日本でベルトを奪い取った。

客席からは負傷欠場中のヒデオ・イタミが拍手を送り、さらに今年WWE殿堂入りを果たした藤波辰爾も祝福に駆けつける。
敗れたオーエンズはフィンに握手を求められるも、それを拒否し去っていった。


ソロモン・クロウ ○-× マーカス・ルイス
(マフラーホールド)

キャラの定まらないルイスは入場曲もなく、狂気の表情を浮かべてリングイン。
対するクロウはルイスのパワーに苦しめられるも、ツイスト・オブ・フェイトを大胆にパクると、せっかく首へ大技を決めておきながらマフラーホールドでとどめを刺した。


NXTタッグ王座#1
エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ×-◯ ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ)
(エンツォのプランチャをロールスルー)

まずはエンツォ組が先手を取るも、コーナーに突進したエンツォがイングリッシュのカウンターのブートを喰らい大ダメージ。
ビレインズの巧みな連携攻撃にさらされるも、キャサディとの交代にこぎ着けると逆襲開始。
タッグ戦では無類の強さを誇るキャサディはビレインズを一人で片付け、イーストリバークロッシングでゴッチを仕留め、エンツォにトップロープへ登るよう促す。
しかしゴッチはキャサディの足に絡みついて阻止し、しかたなくエンツォはイングリッシュにプランチャを仕掛けるもロールスルーで反転され、3カウントを奪われた。
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ジャイ子の本名

2015年08月10日 | 都市伝説
「ジャイ子の本名は剛田香。証拠はマンガでスケッチブックに書かれていた」というデマが流れているので、ジャイ子の登場シーンを全て調べてみた。



その中で名前が書かれているのは40巻の「泣くなジャイ子よ」のみ。
拡大すれば確かに「香」と読めなくもない字が書かれているが、





他の二枚を見れば一目瞭然。これはクリスチーネ剛田の「ネ」である。

藤子・F・不二雄は生前、ジャイ子と同じ名前の子がいじめられないようにと名前を伏せていたという。
そんな気配りをするF先生がうかつに本名を書いてしまうわけがなかろう。
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ミステリ感想-『犯罪ホロスコープⅡ 三人の女神の問題』法月綸太郎

2015年08月09日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
自宅で溺死した女と帰宅中に絞殺された男。接点のないはずの2つの現場には「正義」のタロットカードが置かれていた……宿命の交わる城で
解散した3人組アイドルのファンクラブ会長が事務所の元社長を殺害。事件の黒幕はアイドル3人の中に?……三人の女神の問題
ストーカーの女を殺した疑いを持たれた獣医師。綸太郎は彼女が名乗っていた偽名に着目し……オーキュロエの死
自宅で監禁され衰弱死した音楽評論家は、山羊座のシンボルに見えるダイイング・メッセージを残していた……錯乱のシランクス
経営コンサルタントの母に頼まれ、大金を男に手渡した息子。男は息子の身代金だと言うが、他に兄弟はいないはず……ガニュメデスの骸
幼くして亡くした息子の生まれ変わりを探す女社長。彼女を操る霊能者は三人の候補を探し当て……引き裂かれた双魚


~感想~
黄道12宮を題材にした短編集で前作から実に5年ぶりの続編。5年間で短編6本という法月らしい刊行ペースながら、質も法月らしい粒ぞろいである。
当たり外れのないどれも良質の本格短編で好みは人それぞれだろうが、一編挙げるなら「三人の女神の問題」が神話とストーリーがぴたりと嵌まり、作者も自画自賛の出来栄え。
犯人はモロバレながら神話とのつながりが最も深い「錯乱のシランクス」や、法月探偵が京極堂ばりの憑物落としを見せる「引き裂かれた双魚」、長編「キングを探せ」との照応が面白い「宿命の交わる城で」に、法月探偵がピンと来るシーンがさっぱり要領を得ないが盲点から犯人が浮かび上がる「オーキュロエの死」、魅力的な謎が納得の着地を見せる「ガニュメデスの骸」と何度も言うがいずれ劣らぬ良作揃いで、待たせただけはある。

これだけ意味ありげに12宮に沿って(それもおそらく順番通りに)事件が起こっているのに、その恐るべき偶然を作中では全く問題にしないのは明らかに手落ちだと思うが、変わらぬ法月作品の安定感にはいたって満足した。


15.8.2 再読
評価:★★★☆ 7
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ミステリ感想-『もうひとつの恋文』連城三紀彦

2015年08月05日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
酒場で3度会っただけの女が、冗談を真に受け手枕一つ持って同棲をしにやってきた……手枕さげて
盛り場に入り浸るようになった中学生の息子は、兎を主人公にした作文で父の浮気を告発する……俺ンちの兎クン
「紙で出来ていたら困る物は?」ヒモ同然の売れない作詞家に私はなぜか惹きつけられる……紙の灰皿
ぶっきらぼうな若い友人が、私の妻を好きだと不意に言い出して……もうひとつの恋文
3ヶ月後の海外赴任を前に転がり込んできた別れた亭主との同居を、今の亭主は平然と受け入れた……タンデム・シート


~感想~
直木賞を受賞した「恋文」を彷彿とさせる大胆なタイトルに恥じない好短編集。
一言で言えば「連城版だめんず・うぉ~か~」で、表題作を除いて主人公は揃いも揃ってダメ男。特に「紙の灰皿」にいたってはこれはダメ男というよりクズ男なのではという圧倒的クズっぷりで、それに比べれば幾分かはおとなしいものの、他の作品の連中も似たり寄ったり。
「手枕さげて」は男ではなく女がダメで、冷静に考えるとクッソ怖いヤンデレぶり、「俺ンちの兎クン」の息子は本格ミステリなら間違いなく殺人に手を染めている狂気を秘めと、精神の均衡を崩す境界線ギリギリに立っているか、とうに彼岸に渡っているキャラばかりなのだが、どれも終わってみれば「死ぬほど良い話」になっているのが連城作品の恐ろしいところ。
ミステリとして見ても「もうひとつの恋文」と「タンデム・シート」は見事などんでん返しが決まっており、ただただ死ぬほどエロいだけ(※ミステリ味もあるよ)の「少女」も書ければ、ただただ死ぬほど良い話(※ミステリ味もあるよ)の本作も書ける、連城三紀彦はやっぱりすごい!


15.7.29
評価:★★★ 6
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ミステリ感想-『少女』連城三紀彦

2015年08月04日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
官能小説家の連載作品は、まるで編集者の昨晩の情事をなぞるように描かれて……熱い闇
援交した女子中学生の財布から抜き取った2万円は、強盗が奪った札とナンバーが一致していた……少女
数ヶ月の記憶を失った私が出会った彼女は、記憶の中の出来事と同じ仕草を繰り返す……ひと夏の肌
「私の代わりに妻を満足させてください」冗談のような依頼は真実だった……盗まれた情事
二組の夫婦のスワッピングを撮影するうちに、フランス人妻に魅せられた私は夫に殺意を抱く……金色の髪


~感想~
一言で表すならば官能小説である。
全体のほぼ半分が濡れ場で埋められ、ジャンルも目隠しSMプレイ、女子中学生との援交、障子ならぬ蚊帳を貫く怒張、変型テレホンセックス、金髪フランス人妻とのスワッピングと多岐にわたる。
本格ミステリ的な仕掛けも散見されるが、そんなことより連城節が冴え渡るとにかくエロい描写が売りで、一編挙げるならやはり「盗まれた情事」が最高で、話の筋をネタバレしてしまうが「イ●ポの私の代わりに妻を満足させてください」という古式ゆかしい設定を皮切りに、しかも情事を夫が電話越しに聞いていて、その理由が「夫のイ●ポ治療のため」というこれまた古式ゆかしき素晴らしさ、その後は男女ともにフィニッシュの声を受話器に吹き込むという想像するだに吹くしかない「エロは馬鹿」という格言を思い出すチープさ(褒め言葉)で、ラストに待ち受けるミステリ的などんでん返しなんてもはやどうでもよくなる。
「連城三紀彦のエロ短編集(※ミステリ味もあるよ)」というジャンルから想像しうるものをド真ん中直球で放ってくれた一冊で、これには愚息も満足。


15.7.25
評価:★★★ 6
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今週のキン肉マン #138 正義の魂に触れた者!!

2015年08月03日 | 今週のキン肉マン
・「俺も昔はワルだった」くらいの内容だったラーメンマンの過去
・キングコブラ相手にも火事場のクソ力使ってたのかよ
・タックルに行って膝蹴りを食らうのは素人
・マーベラス戦のようにキャメルクラッチからスリーパーに移行するのか
・アバラか? またアバラで脱出するのか?
・ラーメンマンの乳輪まわりのケガがずっと気になってるのだが
・いつ出来た傷かと読み返したらマーベラスの四腕龍拳だった
・すげえ地味な技で受けた傷だな
・マーベラスの死に際にラーメンマンとネメシスの因縁も出来ていた
・間違いなく偶然だと思うが
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ミステリ感想-『エトロフ発緊急電』佐々木譲

2015年08月02日 | ミステリ感想
~あらすじ~
日米開戦の緊張感高まる1941年。
米海軍に身柄を押さえられ、日本への潜入スパイへと養成される日系アメリカ人の元傭兵。
東京の教会で勤める傍ら本国へ情報を流すアメリカ人神父。故郷の択捉島へと戻った混血の美女。
真珠湾奇襲攻撃をめぐり、彼らの人生が交叉する。

89年このミス4位、文春9位、日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞、東西ベスト(2012)102位


~感想~
真珠湾作戦を題材に採りながら、物語は終始きわめてミニマムな視点で描かれていく。
いきなり暴論になるが、二人のスパイと一人の美女の絡み方は皮相的で、視点をほぼ市井の人物に置き、戦時中だろうと何だろうと人と人の関わりはごく個人的なものであり、それらの積み重ねで時代は動いているのだとか、そういう試みはわかるのだが、終盤にかけて単なる風邪ひきのゴルゴ13になっていく主人公と巡査の鬼ごっこ、乳繰り合っているうちに迎える徒労感あふれる結末と、とにかく話のスケールが小さすぎ、前作ともいえるドイツに空路で零戦を運ぶというケレン味あふれる「ベルリン飛行指令」と比べるだに物足りなさしか感じなかった。
主人公に少しも魅力を感じず、また私的な感情や関係が戦争につながっていく話ならば、三国志や戦国時代に敵わないと思ってしまう自分には、この物語を楽しめる素養が無かったのだろう。


15.7.22
評価:★★ 4
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