東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

ミートホープに見る疎外

2007-06-25 19:56:01 | 社会・経済

ミートホープのひき肉偽装表示のニュースを見ていて丸ちゃんの言う疎外という言葉を思い出した。注:丸ちゃん=カール・マルクス

たかだか従業員100人の小企業らしい。それも大した技術も必要ないらしいほとんど一次産業のような業態らしい。しかし、加工度があれだけになると、つまり肉がひき肉になっただけで、人間性との「疎外」の度合いが幾何級数的にあがるわけだ。

はたしてあの会社だけの問題なのだろうか。さらに言えば日本人のモラルが特別他国に比べて低いわけでもなかろう。外国はどうなんだろうなんて考えちゃう。今問題になっている中国の毒食品は別格としても、アメリカやヨーロッパは大丈夫なのかいな、と思っちゃう。

アメリカの企業文化のモラルが日本より高いなどということはまったくありえないのだからね。


維新後最大の国賊(1)

2007-06-25 05:37:41 | 社会・経済

行政改革法案(続き)、あるいは第二次東京裁判(続き)

&5 リストラの反動を警戒せよ、あるいは源氏の皆殺し作戦を参考にせよ

大正末から昭和はじめにかけての軍縮が軍事官僚を恐怖させた。軍縮が生半可に終わったので彼らの逆襲を許した。はじめは満州事変である。天皇陛下のお叱りも馬の耳に念仏、シナ事変、太平洋戦争へとパイの拡大にまっしぐら。

勲章ほしさ、(つまり軍人恩給に反映する)に軍事官僚は戦争を拡大する。軍人は海外出征の記録が恩給に直に反映する。今の役人がせっせと天下り先を増やしていくのとおなじ効果がある。

わたしの曽祖父は陸軍大学の受験に二度失敗した。あっさりとした性格で利益に恬淡とした性格だったので、たいていの軍人は三度、四度と受験を繰り返すのにあきらめてしまった。実家が家作を多く持っていて豊かだったこともあろう。人格者だったからね。

大佐を最後にさっさと退役して田舎に引っ込んでしまった。それでも、海外出征記録はこまかく記録していた。北清事変で見習士官として北京に進駐したときから、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦のチンタオ(青島)のドイツ要塞攻略戦まで日本出港から帰国までの日時を記した詳細な記録を持っていた。

安倍首相が行政改革法案の成立を目指しているが、よほどしっかりとしていないと、役人に逆襲されて昭和初期のようにかえって病状を悪化させる。腹をすえてかからなければならない。かって源氏が平家の残党を過酷に根絶やしにしたように非情な覚悟で望まなければならない。