東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

昇らぬ太陽はない、2

2009-11-04 07:08:45 | 社会・経済

昨日の記事を読み返してみた。エログロ調ですこしどぎつかったな。しかし、論点には問題がないようだ。むしろ読者の頭にしっくりと落ち着くかもしれない。

オバマ大統領の来日が予定されているが安心していらっしゃい。

前号のマエセツは日米軍事同盟の非現実性を説明するためのイントロであった。らくだを針の穴に通すようなものである。しかし、戦後の国際情勢は万に一つの可能性、日米軍事同盟の前提条件を可能にするものであった。じゃによって、日米安保条約は奇跡の条約といえる。

日米同盟は太平洋の地政学的観点からはありえないハナシである。アメリカの最終目的はチャイナである。ドリーム・ボート ツー チャイナ が日本と言う浅瀬で座礁してはかなわんわけである。

浅瀬は爆破浚渫して沈没させるに限る。戦後のアメリカの対日政策は戦力で破壊した日本の国力をシステムの上からも完全に破壊することであった。

戦後まもなく東西冷戦がはじまる。ソ連が原爆を成功させる。チャイナに共産党政権ができる。廃墟の日本はソ連、チャイナとアメリカが奪い合うまぐさ場となった。

ここにアメリカは日本を不沈空母として、出城として共産主義国家に対峙することになり、対日政策が大転換をする。レフティーくんがいうところの「反動逆コース」である。アメリカの日本無力化政策は中止された。

ここに変則的日米軍事同盟が導入される狭い土台ができたのである。

吉田茂から始まって戦後の日本の為政者も巧みにこの状況を利用した。維新の元勲並みの手品を演じたのである。

しかし、東西冷戦が終わり、アメリカとチャイナが情婦関係になった今、日本がかっての吉田茂ように、日米同盟を梃子に綱渡りを演じ続けることは不可能である。

むしろ、日米同盟というのはアメリカの利益の観点から運用しろという現在のアメリカに利用されるだけの「片務協定」となる。

つづく