東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

東シナ海戦の戦力比較

2010-10-02 18:17:56 | 社会・経済

今朝前号をアップした後外出して夕刊フジを買ったら一面、二面が両軍の戦力比較だ。タイミングが良すぎるが別に打ち合わせたわけではない。

記事によると韓国の軍事評論家は自衛隊有利と見る。自衛隊関係者は弱気でアメリカの協力が必要と言う。しかし、この自衛隊関係者の発言は最初からアメリカ軍の参戦が不可欠なのか、自衛隊が前面に出ないでアメリカ軍を先頭に立てないと、ということなのか、はたまたアメリカ軍が援軍に後から駆け付けてもらえばいいのか全然わからない。これは記者の質問の仕方がなっていないからだろか。

もとより小生は素人、岡崎勝彦氏は現状ではほぼ互角といっていた。大事な点は二つある。今後の戦力推移だ。何もしなければ日本は相対的に不利になっていく。

もう一つの点は士気というか戦意の高さだ。これは決定的にチャイナのほうが高いだろう。向こうは建国後常に軍事衝突を繰り返してきて実戦経験もある。つねに臨戦態勢である。思想教育も徹底している。こういうものが戦争には大きな影響を与える。

「戦いのうちに兵を養う」という至言がある。自衛隊のふにゃふにゃ意識では相当のハンデが付いている。

だからこれからの取り組み方次第だ。ハード的には現状でもそこそこ同じレベルらしいから、それを全力で強化していくこと、そうして自衛隊員の士気を引き締めておくことである。

すくなくとも最初から手を挙げてしまうのはもっとも愚劣な策である。アメリカ頼みはそれよりも悪い。最低の策である。


自衛隊南方方面軍の設置1

2010-10-02 12:41:50 | 社会・経済

前にもふれてきたことだが、尖閣紛争ぼっ発を機会に、議論を敷衍し再説する。

チャイナとの紛争には一義的に自衛隊があたる。アメリカ軍は援軍部隊とする。尖閣諸島は日米安保の対象というアメリカのリップサービスを真に受けて喜んでいるやつがいる。日本の領土をまず日本が守らなくて援軍が得られると思うほどバカではあるまい。

自衛隊が最前線に立たなければアメリカが小早川秀秋を決め込むのは明らかである。

東シナ海での紛争でチャイナが核攻撃をすることは出来ない。核兵器は現代では使えない兵器である。とくにリージョナルな覇権争いで使用することは非現実的であると認識しなければならない。

いわゆる「すくみ」の状態にある。さすがにチャイナが日本を核で攻撃すればアメリカも無条件で大量の核で反撃するだろう。確認するまでもない。

アメリカがイラク、アフガニスタンで核兵器を使えたかね。使いたい誘惑はあったろうが使えなかった。アメリカも、チャイナも初手から飛車角を切るようなバカなことは出来ない。

この観点からいえば、現在の海上自衛隊の戦力はチャイナと拮抗すると言われている。数年前までは日本が優位であったが、手をこまねいてチャイナの海軍拡張を見ていたために現在は互角と言われるまでになった。航空戦力でも同様だろう。

海上自衛他は陸戦隊を確立する必要がある。従来戦力も大幅に強化する必要がある。陸戦隊というのはアメリカで海兵隊と呼ばれるものだ。昔は海軍陸戦隊と日本では言った。

じゃによって、沖縄からは全沖縄基地は撤去する。そして自衛隊南方方面軍の大本営を沖縄に置く。アメリカの沖縄基地のほとんどはインド洋以西の作戦のためにある。アメリカが必要とするなら、グアム、サイパンの基地を強化するか、フィリピンの基地を復活するか、ベトナムに新基地を建設すればよろしい。

アメリカ軍が沖縄を出ていき自衛隊が変わるから基地が全廃することにはならないが、普天間や辺野古以上の大きなお釣りがきて沖縄の異常な負担は軽減する。

是に依って此れを観るに、日本の安全保障のためには沖縄の米軍基地を減らせないというのは詭弁であることが分かる。うまく口車に乗せられているわけだ。

日本の日米安保専門屋に口銭を稼がれているのだ。これは防衛省守屋もと次官の汚職をはるかに超える大問題だ。