洋の東西を問わず、古今を通じて政治の時代が終わるのは大体が60年である。これは世代の交代という自然現象と関係するために皆似たような期間になるらしい。
近代日本では政治の時代が終わったのは大正末である。明治維新から60年にあたる。それまではいわゆる元老たちが軍事、官僚をしっかりと押さえこんでいた。昭和は終戦まで軍事官僚の時代であり、政治家の時代ではない。
ソ連についてはちょうど70年あまりで体制そのものが冷戦に負けて崩壊してしまったから検証は出来ないが、がっちりと最後まで政治が軍事をコントロールしていたように見える。
チャイナについては鄧小平あたりまでは政治が軍事を抑え込んでいたようだが、最近の尖閣問題への幼稚な狂乱ぶりをみると軍部をコントロール出来なくなってきたような危惧をおぼえる。
それで指を折ってみると建国から60年目なんだね。二世代か三世代だかしらないがもはや政治が軍事を意のままに操る能力はなくなっているようだ。
これは隣国日本にとって危険だ。東アジアの悪友たちはすべて旧日本帝国の真似をしている。反発していても無意識に旧大日本帝国のような栄光を夢見ている。
これは親父に反発しながら、親を超えることが出来ないバカ息子が結局親父と瓜二つの真似をしているのと同じである。
チャイナも日本の昭和初期の軌道を真似しているようだ。
ついでだが、北朝鮮のK一家は完全に日本帝国を真似している。金正日がどこに行くのも汽車を使うのはかっての菊のご紋のお召し列車のまねだ。わかいころ白い馬にまたがっているのが大元帥の威厳を示すものだと思っていたのも、昭和天皇の白馬にまたがった閲兵式に憧れたものだろう。
あの時代錯誤のアナウンサーの敬語だらけの放送も、かっての日本の調子だ。あれほどひどくはないが半島人がまねるとああなるのだろう。日本に支配されながら、身にしみこんでしまったのだろう。