アメリカでの話である。いま大変議論になっているという。辞任離職したCIA長官がもっている極秘情報へのアクセス権を次々とトランプ大統領が剥奪しているという。日本とは事情が違うのだろう。私は日本の事情も知らないが、情報機関のトップが職を離れれば極秘情報へのアクセスは出来なくなるというのが常識だと思うが、こう考えるのはおかしいのかな。ところがアメリカでは離職してもこういう権利を持っているらしい。それでトランプが自分に批判的な言動をする元長官に的を絞って個別に権利をはく奪しているらしい。
(私の)常識では離職したら極秘情報からは隔離されるのが行政常識ではないのか。
また、それを制度を改善して一律に禁止するなら分かるが、自分の気に入らない元長官だけを対象にするというのも理解できない。もっとも彼らがそれを不適切に利用したという理屈をつけてはいるようだが。
日本では本当にどうなっているのかな。もちろん機密情報には長い経緯があるものもあるだろうから、従来の文書に残されていない経緯を知る必要がある場合もあるだろうが、その時は昔の担当者にその都度相談すればいい話で、その時には現在の情報も伝えるのだろうが。無条件に、自動的に常時、情報をながして(アクセスさせて)いいものだろうか。不思議な制度だ。
トランプ大統領には精神病質的な不安を感じてはいるが、この件はそういう問題ではないだろう。