Thought provoking という言葉がある。 Far-reaching implications という言葉がある。本書の書評はいくらでも書けそうだ。
今回は【慰安婦問題】を考えてみよう。ビクトリア時代の紳士淑女ではないが、紳士淑女が取り上げてはいけない話題というのがある。取り上げるのを恥じる、ためらう話題というものが有る。売春婦の話題等がそれである。それで有りもしない言いがかりをつけてきても、紳士なら公の場で反論するのはためらうであろう。せいぜい聞かないふりをするか、そっぽを向いて相手を無視するのがマナーである。
それをいいことに、売春婦も顔まけの下品な言いがかりをつけてゆすってくるのが「慰安婦問題」である。紳士の沽券にかかわるとか、馬鹿馬鹿しいと無視すると韓国は恥というものを知らないから隣近所で人の悪口を喚き散らす。
こういう時に金をやる、つまり「誠意を見せて」穏便にすまそうとすると、一時は静かになるが、ころあいを見てまた強請ってくる。つまりヤクザとやり取りを一回すると一生のお付き合いになるわけである。韓国がいい例である。
ここは、多少はしたないが腹を据えて応酬する必要がある。民間ではようやく被害の拡大に危機感を感じて激しく応酬する様になった。その労は多としなければならない。本書はそのすぐれた事例である。
米国の地方議会で可決されて慰安婦像が次々と建てられるのを聞いて悔しくも有り、あっけにもとられるところであるが、どうしてこんな信じられないことが起こるのか。
ようするに民間レベルの応酬には限度があるということである。相手が民間レベルの「わめきちらし」や「因縁づけ」に終始しているあいだはこちらも民間で応酬すればいいが(それも遅きに失しているが)、相手は大統領をはじめ全政府をあげて讒言外交を繰り広げている。それに対して日本政府は紳士の対面を保って沈黙を守る。馬鹿な、程度の低いアメリカの地方議員は韓国の言っていることは本当かな、と思う様になる。
政府がやるといっても安倍さんがやるのは適当ではないだろう。外務省と内閣情報室から精鋭を選んで相手のレベルでやり返す。専門の部署を作るのである。バイ返し、三倍返しが必要だろう。材料は不足しない。相手が韓国だからね。ネタはいくらでもある。(相手がどぎつく来ればそれ以上にどぎつくやり返すわけだ)。
犬のしつけと同じで、悪いことをしたらすぐにやり返して相手に体で憶えさせることが大事である。
まったく、欧米の紳士淑女も自国に関係のない第三国の告げ口、それも首脳同士の会合で話題にするのもはばかるような話を延々と聞かされてはかなわないだろうと同情する。淑女というのはメルケル首相のつもりです。
今後そういうニュースが流れたら、即日日本政府はやり返すことが必要である。全世界に向けて発信しなければならない。
それにつけても、政府が河野談話を破棄しなかったのは謎である。米国の圧力があるというが、河野談話作成には当時のアメリカ当局者が関わっていたとみるのが妥当だろう。勿論日本を弱体に留めるためである。当時のアメリカ大使達が今頃になってもこの話題が出るたびに差し出口がましいことを発言するのがその証拠である。
いくらお粗末な売国奴コンビである宮沢首相、河野官房長官でも韓国に脅されただけであそこまで売国行為にはしるとは考えられない。占領当時から宮沢首相は占領軍の子飼のような存在であったし、アメリカが河野談話作成に一枚かんでいたと見るのがあたっているだろう。宮沢首相は故人になったし、河野は死ぬまで口をつぐむつもりだろう。国会招致は必要である。
世界には馬鹿な政治家が多い。パククネの話を信用する連中もなかにはあるだろう。そこを考えて紳士の対面は捨ててでも、多少の少恥ずかしさは捨てて総力で罵詈雑言合戦にのぞむべきだろう。必勝間違いなし。本書というアンチョコもあるし。