そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ、似て非なるものだろ

2006-07-18 | 出産・育児

わが国は少子化が深刻であるそうだ。出生率は1.29だそうで、2.07を切ると人口の減少が始まるとのことである。それに加えて、出産年齢も高くなり、少子化は人口減少を加速させている。私などは、女性の社会参加がこれに輪をかけているように見えるが、下手をするとこうした意見は時代遅れのセクハラ発言になりかねない。

0506033 酪農業は、ある意味分娩・出産率・受胎率と乳牛の入れ替え(更新率)との戦いのようなものである。簡単に言えば、早く数多く生んでくれると、効率が良くなるのである。いかに受胎させるかという繁殖こそが、酪農家の管理技術、腕の見せ所、酪農技術の基本といえる。かつては乳牛は一生に5~7回ほど分娩させたものである。

最近の、大規模で高泌乳を強いるような経営をする酪農家が増えているが、このようなところでは、平均2回分娩するような状況になってきた。高い生産性、乳量に加えて早く分娩させるために、長く生きれないのである。早い話が、2回も分娩するとボロボロになってしまうのである。牛が駄目になろうが、沢山の量を搾って出荷した方が儲かるからである。

人も乳牛も1、2回しか分娩しなくなったが、数字は似てはいるが、内容はまったく異なるものである。乳牛は弱くなって、人の女性は強くなった。・・・これもセクハラ発言になるか?

コメント (1)
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