そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

食糧問題をもっと深刻に

2007-01-03 | イラク

Arlingtonwest2 イラクの元大統領フセインがほとんどリンチとも言えるような処刑をされた。アメリカ兵の死者はついに3000名を超えた。9.11の死亡者を上回ったが、やめる気配などない。イラク側はすでに16万人以上の死者をカウントしている。新しい年が明けたが、深刻な状況はさらに深くなったように見える。

さらにアメリカは兵略を増強することでこれを乗り切るつもりらしい。フセイン処刑の時の、フセインと処刑者のやり取りを、アルジャジーラがネットで公開したが、撮影者を特定して何の問題を解決しようとするのかわからない。ことの本質を大きく逸脱している。

日本は少子化対策に奔走しているようであるが、世界的に見た場合(本当の意味でのグItaly_fashion_industry_to_fight_anorexiaローバルな視点で)、飽食国家の人口が減るのは歓迎されるべきではないか。わずか50年前には25億の人口がいまや62億ほどになっている。人口増加の最大の問題は、食糧問題でありほぼ平行して環境問題が深刻さを増すことになる。

肥満を恐れるあまり、食べ物を拒否する飽食国家 の哀れな、拒食症は食物廃棄と同じように象徴的な矛盾結果であろう。

食糧問題と、人口問題それに環境問題はほぼ同時に進行すると思われていたが、ここに来て環境問題が抜きん出てきた感がある。水の枯渇や汚染、温暖化による収穫量の減少や不安定、貧国の児童労働や農地の喪失、絶滅危惧種の拡大、穀物の価格上昇による貧国への負荷の増大など、すべてが同じ根を持っている。

Food_from_cloned_animals_safe_to_eat_say だから、バイオ燃料に穀物を回したり、遺伝子組み換え植物やクローン家畜技術を開発するのはいかにも短絡的である。イラク問題を、フセイン処刑の動画を盗撮して人物を探す行為と同等に、低レベルなことである。食糧問題は、富める国が考えている以上に深刻な問題となっている。

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