そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ我慢が足りないからサ

2007-01-19 | 昭和という時代

このところ、似たような事件が起きたりして、報道を具に見ていないものにとって、分別がつかない。ニュース番組を見ていても、親が子を殺したのか、子供が殺したのか、女親だったか、北海道だったか、今月の事件だったかよく分からない。

遺体を、のこぎりで切ってばらばらにする事件が続いているのは、報道を見てまねたのだろうか。そうすると、報道にも問題があろう。

どうして、安全神話とも言われていた日本がこのようになったのであろう。日本人は、安全Photo_68 と水は無料と思っているとまで言われていたのは、つい先ほどのことである。

昨年日本では、200件を超える殺人事件があったとのことである。かつては、そのほとんどが検挙されたが、今は昔の話である。検挙が少なくても、量刑が重い人たちが多く刑務所も満員だそうである。

核家族になって、経験をつんだ年長者がいなくなり、閉塞された空間で腕力の強いものが権力者になって、奥さんや子供たちを支配する。あるいは、簡単に離婚して(そのことだけでも問題であるが)自分の不満を、弱い子供たちにぶつける。

一家の中に、家族のヒエラルキー(階層)といわれるものがなくなり、死に行く人たちを観察するようなことがなくなったことも大きく係わっていると思われる。生き物を飼うことが少なくなり、死を実感することもなくなった。

食事も、動物性のたんぱく質や脂肪の摂取が増えたり、お米や野菜類を食べなくなって、酸性食品にばかりになって、我慢ができないことも関係しているかもしれない。

年寄りの非論理的な理屈でも歴史や権威を認めたり、非効率的でも年代を重ねた家族が同居することがそれぞれの生きがいになるし、美味しくなくても体の為になるからと口を酸っぱくしても食べなければならないものがある。

何処もかしこも都会化し、核家族になって、美味しいものしか食べない現象から、我慢が足らなくなった要因を無数に探すことができる。

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