男性の生殖能力が、妊娠中の母親の食べた牛肉の量に比例する、衝撃的な報告(Human Reproduction2007.3.28.)が出された。1週間に7回以上牛肉を食べた母親からの生まれた男性の精子数は、正常値の24.3%も少なく、不妊治療暦が平均の3倍にもなっていた。
又、これらは男性の場合の氷山の一角であって、女性の卵巣疾患や妊娠暦や出産暦、彼女たち自信の成長に関わる問題など、複雑な内容を今後困難な調査をしなければならないとしている。
アメリカでは通常牛肉の生産には、3種類の天然ホルモン(エストラジーオール、テストステロン、プロジェステロン)と、3種類の合成ホルモン(ゼラノール、トレボローン・アセテート、ロール・アセテート)の6種類のホルモンが使用されている。天然ホルモンと言っても、自然界にあるホルモンと分子構造が同じだけであって、試験管内で微生物などを利用して製造されるものである。
安価に製造されるホルモンは、乳牛にも広く応用されて成長ホルモンなどは、泌乳効果が高いため数10%のアメリカの牛乳はホルモン処理されたものと言える。
ホルモンの残留に関しては報告などはないが、EUではすでに1988年にこれらの使用を禁止している。が、今回の報告は、ホルモン処理された牛肉の安全性について強く疑問を抱かせるものである。とりわけ、妊娠胎児や幼児については、より一層の安全が求められるものである。
今、国際獣疫事務局(OIE)が、アメリカのBSE危険ランクを下げたことに伴い、の本がアメリカに課している30ヶ月以下の制限撤廃を迫っている。4月にも行なわれる、日米首脳会議の主題になりそうである。
安倍ボンは、小泉前首相を見習って、手土産にホルモンまみれのアメリカ産牛肉を日本国民に食わせても良いと、言い出すのかと不安である。アメリカ産牛肉を、BSE問題に押しとどめるのは狭量で極めて危険な視点で、あると言える。