そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

日本の法律には拘束力がないのか?

2008-04-18 | イスラエル

Japans_military_prepares_for_a_more Photo 今回の名古屋高裁の、自衛隊派遣は憲法違反、イラク特措法にも反すると判決が出た。画期的なことではあるが、当然のことでもある。

憲法をよく読むと誰でもが、海外派遣は自衛権を大きく踏み外していると判断できる。これまで、なし崩し的に法解釈の幅を少しずつ広げて海外派兵までたどり着いたのである。気がついたら、こんないも大きく逸脱していたと今回の判決で気がついたのである。

日本だけ特別で軍事力を示さないのは国際的常識と隔たりがあると、常識論を出す評論家もいる。日本だけ特別なのはその通りである。日本は世界において、極めて特別な憲法のもとに国家を形成している。その平和憲法を活かすことなく、外交交渉をする姿がおかしいのである。

それでも、アメリカのイラク戦争を支持し続けるのであろうか。アメリカが、世界の覇権国であった時代は終焉を迎えつつある。ロシア、中国、インド、東南アジア諸国の台頭は従来の世界地図を変えつつある。“サミット”の構成国である、カナダやイタリアよりも彼らの方がいまや世界にとってよほど重要な位置を持ちつつある。

アメリカを追従するだけの外交政策は、行き止まりになる。そのよい例が北朝鮮である。アメリカはほどなく北朝鮮をテロ支援国家から外すことになる。現実は、すでにはずして形で2国間交渉を行っている。拉致問題を掲げるだけの日本は蚊帳の外である。

日本は、こうした状況になってもアメリカつ移住し、自衛隊のイラク派兵を継続しペルシャ湾で給することを山根いのであろうか? 福田さん、それは憲法違反ですよ。

政府は、全く今回の判決に一顧だにすることなく、派兵を続け洋上給油を続けると表明していXinsrc_572080424051137512631る。おかしな話である。ある幹部自衛隊職員は「そんなの関係ねぇ」と言ったそうである。司法はこの国では存在意義がないのか。

これにやや似たことがある。小泉純一郎が靖国神社へ参拝するのは憲法違反との判決が出されてもなお、この男は参拝を続けていた。

日本の法律には拘束力がないのか。それとも権力者には法律は適用されないのだろうか。イラク戦争から手を引く絶好の機会だと思うのではあるが、為政者たちには何の効果もない。

コメント (3)
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