そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

中国のオリンピック後

2008-04-15 | 中国

中国は無貞節な経済原則による発展で多いに浮かれている。鼠を捕るためB0041337_18372586に、手段を選ばない企業が続出している。富めるものはうんと富んで、富めないものはさらに貧しくなってゆく。

それでいて、国家的一大プロジェクトのオリンピックまでは、何とか持たせようと躍起である。大気汚染についても、大会開催前からかなり車の規制をやるらしい。マラソンができるようにであるが、この国の問題解決には程遠い。

現在問題になっている、民族問題も世界各国のジャーナリストがうるさい現在、なんとか穏健な対応をやっているようであるが、オリンピック以後もこんな穏健な対応を続けるとはとても思Tibet_protesters01えない。

売れればいいとつくられる食品についても、対外的に監視される体制下では改善されることもあるだろうが、オリンピック以後の保障はないだろう。ただ輸出する製品に関しては、監視下に置 かれるために、一定の改良はあるかもしれないが、制度として監視体制にない国家に何ができるか疑問である。

この国が、社会主義を標榜する限り、何の変化も起きない。自己改革、自ら検証する思想もなければ、国民に提案するシステムもない。さらに悪いことに、社会で起きているとことが、全く社会主義的でない。

Hu_in_russia_meets_putin03格差社会は、日本の比ではない。年収10万円の貧困層から、数億円の富裕層を抱える国家 をどうして社会主義と呼べるのであろうか。

この国は、北朝鮮のように国家としての崩壊は起きる要素は持ってはいない。多くの矛盾を抱えながらも、突き進むことになると思うが、何らかの改革、たとえば情報の大幅な開示や、富裕層への課税などの強化などが、オリンピック以降に起きるかもしれない。

10年前の「民主化」のような波を起こすような気力はないだろう。一人っ子政策の結果、若者が極端に少なくなった社会になるからである。インドやヴェトナムのように若者が極端に少ない、超大国中国の出現が間近かに迫っている。

中国はオリンピック以降、極端に疲弊の坂道を下る予兆が起きると思われる。

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