そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

潮時ですよ野茂くん

2008-04-16 | 政治と金

003 野茂英雄が打たれた。今日マリナーズ戦に中継ぎとして登場したが、直球に往年の威力がなくさみしい限りであった。フォークはよく切れていたが、真っすぐが明らかに力がなくなっている。

大リーグに挑戦した当初から、野茂の投球を見ている者にとって淋しい限りである。野茂の勇輝と日本のプロ野球のふがいなさを足蹴にした、野茂を応援していた。大リーグに行った当時に比べて、素人目にも力が落ちているのははっきりしている。イチローも微妙な言い方で衰えを表現している。

鈴木啓志の確執を残したままアメリカに渡った彼は、その後の大リーグに志向する選手たちに道をつけることになった。パイオニアはどの世界でも、その勇気と先鞭性は尊敬されるべきである。野茂も例外ではない。

マスコミは、1000日のブランクを超えた野茂を評価する向きはあるが、それも結果があっての002 ことである。極めて残念ながら、今の彼にそれを望むのは酷な気がする。

過去の栄光をなくしレギュラーを外されてもを固執した野球では野村克也や落合博満、マラソンでは高橋尚子、サッカーの三浦和義、柔道の井上康生などは、はっきりピークを過ぎている。

その一方で、野球の王貞治や長嶋茂雄や江川卓、サッカーの中田英寿、古くは連敗したらサッと引退した相撲の栃錦のように、まだまだ通常の選手よりも明らかに上回る力がありながらも、引退する選手もいる。

近頃は醜態をさらしながらも、現役続行を望むアスリートが多い。相撲など大関を陥落したら、サッサと引退したものである。引き際の美学は、いわば武士道的潔さの精神がある。

野茂の反骨精神と、直球とフォークの一途な投球内容にそのような潔さを感じていたものである。だから尚更、彼にもう潮時でないかと忠告したい。

そういう自分も、乳牛の診療を40年続けているが潮時を模索している。でもこれはスポーツではないからとも思っている。

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