そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

脱原発への道標を

2011-05-02 | 政治と金

 日本中の農村は都会の倍以上の速度で高齢化が進んでいる。とりわけ、農業の担い手は確実に高齢化している。後継者のいない酪農家には、離農する時に奨める方法がある。

 乳牛は分娩しなければ牛乳を出さない。通常は分娩間隔が13,4カ月なのであるので、年一回ほど子供を生むことになる。この半分がメスなので、後継牛として育成することにな110413 る。

 通常の酪農家は、搾乳する親牛の4割ほどの育成牛がいることになる。離農をスケジュールに入れた農家には、この子牛を持たないで、生まれたらすぐ売ることを勧めている。

 親牛はいろんな理由で、年間20%ほどが淘汰されることになり、それほど無理がかからずに、離農することが出来るのである。

 先日、自民党の河野太郎が脱原発のスケジュールを、同じように述べていた。新しい原発は作らない。現状の原発を事故がないことを願って、老朽化によって廃炉にするというのである。

 老朽の基準を40年ほどとしていた。40年もあれば、代替え手段や方法など新たな技術開発も起きるであろう。2050年はかなり先になるが、穏当脱原発の方法である。

 何はともあれ、電力会社に原発の未来を語らせてはならない。彼らは売電によって利益を得るからである。

 ノーベル平和賞受賞者たちの団体、PRS(核戦争防止国際医師団)が、小佐古内閣参与の抗議辞任を受けて、「放射能に安全基準などない。年間20ミリシーベルは、子どもや胎児の発がんを100人に一人増やすことになる」と発表している。

 原発の推進団体の中に、経済産業省がある。彼らに安全基準など語る資格などないのである。新しい原発はこの国で作らせないことが、容認できる限界である。

左のフォトアルバムに、<春を待つ知床の山並み>をアップしました。

コメント (1)
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春誓い羅臼港