矢張りと言うには、余りにもブラックジョークのような話である。
実は、福島原発一号機は、当初からメルトダウンが起きていたのである。本当に知らんかったとは到底思えない。本当に知らなかったのであれば、ロクにモニターすらない、いかにも杜撰な5000億円の安普請である。
多分他もメルトダウンしていることであろう。放射能汚染は我々が思っているより相当深刻であろう。
放射線リスク欧州委員会(ECRR)のクリス・バズビー委員長は、限られていると思われる発表されたデーターだけから次のように分析している。
フクシマはチェルノブイリより悪いというのである。100キロ圏内の300万人のうち50年以内に約20万人ガンが発病する。10万人は20年以内に発病する。
100~200キロ圏内の700万人のうち、50年以内に約22万人ガンが発病する。10万人が10年以内に発病する。
しかしこれは、かなり控えめの数字である。現実には、もっと多くのガン患者が出るだろう。それ以前に、チェルノブイリに見られるように、心臓病や脳卒中で亡くなる人が出るだろうと予測している。
チェルノブイリでは、1㎡あたりセシュウム137が55万ベクレルが避難の基準となっているのに、フクシマでは300~1470万ベクレルになっていたというのである。
不都合な資料は公開しないのであろう。国民が不安に陥らないための配慮とかばうつもりは毛頭ないない。
メルトダウンによって、高濃度汚染水が大量に溜まっているはずである。この処理は、事故そのものを想定せず、自衛隊ヘリで海水を霧散させたり届かない高圧車で放水したりと、滑稽な対策しか出来なかった東電には到底無理なことである。
結果として、相当の範囲で人すらすむことができない地帯が、フクシマに生まれることになるのではないかと思われる。