今日(6日)の夕方、菅首相が突然として浜岡原発4、5号機の停止を中部電力に要請したと、記者会見した。相変わらず唐突のようですが、電力会社の関係者は、報道以上の情報がないと発表している。
住民感情を重んじ、首相に停止の要求を出していた静岡県知事は、首相の「英断に敬意」を表している。
しかしこの構図はどっかで見た気がする。政権交代直後に、前原が全国のダムの中止あるいは見直しを明言したが、どこかこれに符合する。
長年脱ダム運動をやってきた多くの団体がこれに、もろ手を挙げて大歓迎した。しかしその象徴的な、八ッ場ダムは事実上良く解らない経緯で、もとに戻りつつある。脱ダム宣言は民主党が掲げた虚偽の政治方針であったことが、判明している。
今回は、首相の中部電力の停止の要請である。立場が異なるし、現在起きている原発被害が進行形である。相当の時間が経っても、脱ダムのように国民は忘れはしないだろう。
しかし、拙速で根回しのできない菅直人である。今回も、しばらくすれば様々な不確定要素が、頭を持ち上げるであろう。菅直人はそれに耐えられるであろうか?
どうも政治的に窮地に堕ちいている、現在の自らの失地回復を狙った感が否めない、パフォーマンスに見えてならない。
それを差し引いても、菅直人の浜岡原発停止には賛成したいものである。