ロシアの現プーチン首相、あるいは前大統領あるいは次期大統領のプー チンに対して、中国の民間団体から平和賞が贈られるようである。
”孔子平和賞”と言うものであるが、この賞は昨年投獄中の劉暁波氏にノーベル平和賞が与えられたが、これに対抗して作られた生である。
プーチン氏に与えられえる理由が、「チェチェン戦争を起こしたこと」と言うのには少々驚かされた。チェチェン共和国は、プーチンの武力制圧によって、チェチェン人の半数がすでに国を去っている。
プーチンがチェチェンを制圧して、国家の分裂を防いだのが理由だそうである。しかしそのために、数知れない人が殺害されている。チェチェンの抵抗はテロと言う形で、幾度も凄惨な事件を起こしている。
チェチェン人によるテロに対して、プーチンは容赦のない対応をやっている。テロ実行犯の殺害ばかりでなく、人質の命も平気で犠牲にしている。
そのプーチンが変な形であれ、仮にも平和賞を受賞するのには、些か抵抗感がある。言論弾圧や、ジャーナリストの暗殺についても関与が疑われている。
就任早々核兵器廃絶を訴えて、ノーベル平和賞を受賞したオバマ、今は平気で軍事増強も軍事制圧もやっている。
少なくとも世界の情勢を見ると、オバマもプーチンも平和に寄与しているとは全く思えない。大国には平和の概念はなく、軍事的威圧による非戦闘状態を演出することが、平和であると思い込んでいるのである。