民主党はマニフェストで、対等な日米関係の構築と豪語していた。信じた国民もバカだったかもしれないが、騙したほうが圧倒的に悪い。
沖縄で今年一月交通事故で、アメリカの軍属の青年に日本の若者が、交通事故によって殺された。公務中の事故のため、日本には裁判権がない。起訴するにしても、アメリカの同意がいるのである。
日米地位協定は、現代には珍しい治外法権である。支配国が被支配国の法規によって裁かれない制度である。地位協定は、植民地支配の象徴的遺残物である。あのマリキ傀儡政権のイラクですら、アメリカ兵の犯罪は、イラクの国内法で裁くことができる。
今回の事故は、日本は起訴すらできなかったが、アメリカのご厚意で国内法で裁くことが出来た。と、最年少外相はいたくお喜びである。玄葉の喜びは、政治家としてかなりレベルの低いものと言わざるを得ない。
日本の国内で起きた事件を、日本が自らの国内法で犯罪者を裁く当然のことが日米地位協定で、この国ではできないのである。まずはそのことを、政府の要人として恥じなければならない。国民を守ることすらできないのである。
それとも玄葉の喜びは、普天間で迷惑かける沖縄への詫び状でもあるか。いずれにしても、地位協定の存在そのものが、日本がアメリカの属国であることの証でもある。