そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

北極のオゾンホールを考える

2011-11-13 | 政治と金

1980年代に南極でオゾン層の破壊が確認された。これ受けて、1987年モントリオール議定書で、フロンの使用が禁止された。南極には大陸が01あり、成層圏を-80度以下にするため、南極に特定された現象と、当時 は認識されていた。

昨年北極のオゾン層が破壊されているとの報告を受け、9カ国の共同作業で調査が行われた。今年3月になってそれが発表されたのである。(クリックすると大きくなります)

最大で80%も破壊されているとのことである。オゾン層の破壊は、ひとえに先進国の開発の賜物である。地球温暖化も同じである。

環境破壊の被害を受けるのは、あらゆる国家と地域で差別がなく受けることになる。アマゾンの森林を守れと言うと、ブラジルの人たちは、「500年前はヨーロッパは森林に覆われていた。われわれが同様に今森林伐採をする権利がある」と、反論する。

武力あるいは経済力の勝るものが、途上国の資源を収奪することで成し遂げてきた繁栄である。自らの力だけで、先進国と言われるカテゴリーに入った国家はない。

21世紀になって、途上国も経済発展を遂げてきている。いずれ人件費も、先進国に追いつくことであろう。すでに先進国と言われる国々の凋落が始まっている。

地球環境の破壊や野生動物の絶滅などはそうした、いわば人類の欲望で作られたものである。利潤を求た活動をした結果でもある。

国益などと称する、欲望活動が存分に行えるようにするのが、無関税システムである。21世紀の人類がやらなければならないことは、人間の勝手気ままな欲望を推進するのではなく、地球環境を最優先するべきなのである。

安ければ地球の裏からでも、熱帯雨林破壊などお構いなく、安価なものを買い付けることは、慎まなければならないのである。TPPはそうした人類が取り組まなければならないことに対峙するシステムなのである。

コメント (2)
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