そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

亡くなられた方には申し訳ないが、そりゃおかしいゼ

2013-03-08 | マスコミ報道

3月2日の当地の猛吹雪は、甚大な被害をもたらした。中標津町では、5名の方が亡くなられた。とても痛ましい事故である。とりわけ、母親と3名の子供が亡くなった事故は、胸が締め付けられる悲しい出来事である。この地の方ではない。移住家族の方たちである。

どうしてそうなったかと、先日北見工大の教授が現場を見て、防雪柵が低いとか、風の向きが斜めでは機能しなかったとか、述べている。道路に直角に風が吹くとは限らない。Photo
20年ほどになるだろうか、写真のような防雪柵が主要幹線道路に設けられている。吹きつけてきた風を、下に向けて叩きつけて雪を掃うのが目的である。しかし、そんな状況を吹雪の後に見たことはない。極めて飛ぶ雪が少ない時には、確かに掃かれた用にはなっているが、そんな時には防雪柵など必要ない。

この無粋な建造物は、時として10キロも続き山や牧草地や海辺の、北海道の綺麗な風景を旅行者から遮断している。北海道に馴染まない、土建屋さんのメシの種である。

今回の吹雪で学者さんが、もっと大きなものがいるなどと述べると、土建屋や開建や土木現業所は大喜びであろう。こうした類似の構図は、ごたまんとある。あるいは作られている。今回の学者さんは、お抱えではない方だと願いたいものである。

道路の閉鎖や、住民の教育の方がよっぽど効果的で、本質的である。道路が良くなり、車が良くなり、住宅が立派になって、若い人たちはフ吹雪を実感しなくなっている。

風が強く吹き付け、雪を風力が落ちたところに、貯めていくのであるが、若い方々や外来者はそのことを実感しないまま、高級で高能力の車で走り抜けるのである。こうした不遜の輩を教育する方が先である。もっと大きな構造物を造るなど、もってのほかである。土建屋が喜ぶばかりである

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