あまりにも早く菅義偉の当確が出てしまった、自民党総裁選挙である。このところ後出しじゃんけん者が有利な選挙戦が続いている。担がれるのを待つ身はその後の混乱を仕切る能力が求められるが、菅にそれがあるとは見えない。麻生や二階や細田達に翻弄されることになる。官房長官時代のつっけんどんな「問題ない」と繰り返し乗り切るつもりか。
仏頂面の菅の顔がこれから頻繁に出てくるとなると、(今でも頻繁であるが)憂鬱になる。菅は安倍政権の継承を真っ先に掲げた。森友加計問題は結論が出ているので現在ののまま、すでに十分な調査がされているとしている。辺野古も同じである。普天間解決の策という木で鼻をくくったような回答しか出てこない。
それにしても前回、次の次と禅譲を言い渡されていた、岸田文雄をなぜこの男たちは嫌ったのだろう。これまで見たことのない風景、麻生と竹下と細田が雁首揃えて、菅支持を表明した。二階に握られそうなキングメーカーに麻生はなりたいのだろう。相変わらず図々しい言葉で見下した発言をしている。菅は扱いやすい。岸田はアベノミクスはトリクルダウンは起きていない、地方は残され疲弊していると述べている。独自色を出そうとしたのであろうが、麻生に嫌われたのであろう。
菅などは何言っているのか良く判らない。若い時の苦労話をしたのは、世襲との違いを言いたかったんかもしれないが、独自色などどこにもない。
このままだと何も変わらない。疲弊した日本、貧困層が大量に増え格差が増大した日本、コロナ禍で倒産が増大する日本、食料自給率がどんどん下がる日本、防衛予算をどんどん増やす日本、問題ないか?