3月の時点では次期総理支持者は、石破茂が圧倒的でどの調査でも40%はあってどの調査でもトップであった。同じころの菅義輝の支持は2~4%がせいぜいで、立憲の枝野幸男を下回るほどであった。ところが、NHKの安倍晋三側近の岩田明子が安倍が辞任の意向という報道を、8月28日に流してから情勢は一変する。
9月に入ると次期総理に相応しい人物のトップに菅はトップに躍り出た。45%にまでなったがこの10倍に膨れた根拠は何だろう。寄らば大樹の陰か贔屓倒しか。
新内閣は20人であるが、再任と再入閣と横滑りが15人という、平均年齢60歳という新鮮味もなく再任と再入閣女性が2名しかいない。菅は盛んに改革を訴えていて、国民のためという対象も今まで通りの大企業偏重になるのであろう。
安倍晋三の遺物は数多くあるが、とりわけアベノミクスのでっち上げ成功の犠牲になっている大多数の国民の行き場はないままになる。岸田や石破が問題点があったと言っていたが、菅は本来な100点満点内容の80点評価をしていた。アベノミクスでは第一の矢の、異次元の金融緩和以外は何一つとして成功していない。
壊れたおもちゃのように、「2%のデフレ」を8年か言い続けてきたが、むしろ下がっている。コロナ以前でもこんな状態であるが、大樹の陰を望む人たちは、もうすっかりこのことを忘れたたのであろう。格差は広がるばかりである。
森友学園などについても、「結果はでている」「法令にのっとってオープンなプロセスで検討をすすめられた」と述べている。安倍自身が自分に係わることを封じ込めるより、菅がやる方がやりやすい。菅にしてみれば、ご指名を頂いた御礼に封じ込めをやるのであろう。これは譲れないだろう。森友も加計学園も桜を見る会なども、悪行のやりたい放題でおとがめなしで終わろう。