そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

第4波が来たのに五輪開催か

2021-05-09 | 石破茂

同じことの繰り返し、と国民のほとんどの国民が思っている。背後嫌々するに五輪開催のドグマを背負った菅義偉総理に、適格な判断などできるはずもない。その都度、府県からの要望を鵜呑みにするだけの作業を繰り返す。オロオロ感を背後にした記者会見である。
ボケ話をネタにするアホ芸能人ですら、「何回も何回も同じことチンタラ、チンタラしてる」と、酷評している。酷評と言うより的を得た発言である。バカの一つ覚えはいい加減、聞き飽きたというのが巷の思いである。
菅義偉総理のコロナ対策を発表する姿勢、姿から真剣味が伝わってこないし、緊迫感がなく嫌々姿が明らかである。「私自身が先頭に立って」とか「あらゆる手段を尽くし」とか「全力を尽くす」などと、壊れた録音機のような発言を繰り返す。
昨日は13道県で過去最大の新規感染者が出ている。13道県とは全国の27%にもなる。第四波状態といえる。今日も過去最多の件が3県あるし、北海道は初の400人越えの過去最多になった。
行政改革の優等生と餅げられた大阪府は、各区にあった保健所を切り捨て一カ所に統合したほか医療関係組織を二重行政と統合させた、と言うより半減してしまった。大阪が新型コロナと変異株に晒されるのは、当然の帰結である。コロナ禍で医療対英が顕在化しただけのことである。社会全体があちこちで、例えば事故責任の範疇に押し込めたり、国家や行政がなすべきことを、本来であれば”安全保障”は対国家間の軍事問題にしてしまっているが、国民の健康や医療に関することこそが、身近な安全保障なのである。
菅義偉首相はワクチンの普及を否定していた。ワクチンに頼らなくても感染は抑え込めると発言したのは、今年の1月の国会である。これほどまん延が収まらないとは予測できなかった。忖度専門家を侍らしていてはこんなもんである。
今はワクチンが決め手と思っているようではあるが、これとて危うい。国内のワクチン開発を鈍らせた結果の失態である。ワクチンスケジュールは何度も発表されても、その通りになったことはない。菅は厚生省経由に業を煮やし、自身の顔の利く総務省に移管して地方自治体を動かしている。肝心のワクチンが来ないことが問題であるが。
こうした中でのオリンピック開催などありえない。池江梨香子への個人攻撃はあってはならない。
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