そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

政治を効率で評価すれば、人権のない恐怖政治となる

2021-05-30 | 民主主義
ミャンマーの軍事暴力が収まらない。ミャンマーは長年国軍がこの国を治めてきた。暴力的と言うより、膨大な利権構造を温存することで、軍人たちで富を分配してきた経緯がある。一旦民主化すると、国会議員にいくら議席を憲法で保障したところで、民主化勢力が勝利するのは火を見るよりも明らかである。
ロシアがいい例であるが、国民は長年の専制政治の中で、自由や人権にかかわることなどを放棄し従属を常態と国家、民族にはその方が煩わしくないのであろう。
ソビエトの崩壊から30年経過したが、この20年はプーチンの独裁国家である。見せかけの選挙や報道などにすることであたかも民主化したかの如く装うことで、プーチンは専制政治を踏襲してきたといえる。
その一方で反体制派の、評論家や政治家や活動家たちを次々と暴力的に葬ってきた。恐怖政治がバレないように、民主化を装っているに過ぎないとともいえる。
中国はこうしたロシアの弾圧に強く学んだように見える。テロと言うレッテルを張って、公然と粛清民族浄化を図り、それを国内問題として多国の介入を許さない。政治体制は、共産党一党独裁対英である。あらゆるものが共産党の価値観の元にある。政治は言うに及ばず芸術文化やスポーツにも及び、背くことさえ憚れる恐怖の体制ともいえる。
しかし、新型ウイルスと判断されるや、州をすべて遮断し数百床の病院を建設する。何かの審議もなければ、誰かの了解も必要なく、圧倒的な人的投入と資金で成し遂げる。
ミャンマーもロシアも中国も、建国時のいわば臨時の政治体制がそのまま残っているとも見える。これ等の国は一旦は民主化を試みるが、結局は国民が専制政治の効率を選択したともいえるし、為政者が権力の痛快感を手離さなかったともいえる。
平然と反対性者を葬るし、独裁の維持のためなら何でもやる。ベラルーシの独裁者は、ハイジャックされたと強制着陸させ反体制派ジャーナリストを拘束す拘束した。ヨーロッパ最後の独裁者といわれているが、やりたい放題である。

日本はこのような専制国家になってはならないと言いたいところであるが、すでに安倍晋三が登場してから専制国家にすっかり様変わりした感すらある。
党内では反安倍の存在を消し、党外にあっては反自民を徹底的に潰す。政権内にあっては、公文書を自在に改竄破棄する。媚びを売ってきた官僚を徹底的に可愛がり出世させ、身内を何があっても守る狭量な政治に日本は変容しているのである。
この人たちは、中国の政権にとって都合の良い効率的な政策推進に羨望の視線を送っている。緊急事態法などその表れと言える。
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