岸田内閣の支持率が上がっているという。これは自公政権による報道統制の結果としか思えない。上図はNHKのものであるが各社大きな変わりはない。その方が不思議でもある。しかも各社がほぼ同時期に定期的にやっている。各社横並びの内閣支持率調査、電話で一方的な聞き取りという、同じ手法で行っている。
NHKが併せて行われた個別の案件でも、マスクはするか、5類への移行はどうかとか、こども庁の設置や少子化対策の効果はどうかなどと、殆んど岸田政権の政策とは無関係だったり、非政治的な事ばかりである。ワイドショー的興味の範囲の質問ばかりである。
岸田が内閣支持率が上がったのは、国民の目から統一教会問題を遠ざけたり、各不祥事を一気に鎮火させた報道にある。日本の報道は、政治に関しては内閣官房の発表を垂れ流す。しかも政権側が一方的でさえある。各新聞社は、多少の色の違いはあるが、ほぼ変わらない。
シャモジ担いでウクライナに届けるという、感性の貧困というべきか戦時下の最高権力者に対して失敬な態度である。なのにウクライナ訪問は高い評価を受けている。
この2、3カ月で岸田に政治的な功績など何一つとしてない。逆に原発再稼働に新設までぶち上げ、防衛予算は即断で決める。なのに10%近くも支持率が何故上がる。特に電波は許認可権が国にあるのは各局同じであるが、その評価や審査を同じ国が行っているのは、かつての社会主義国を除くと日本くらいである。通常は有識者などの、独立機関が審査し評価するものである。高市早苗などのように、恫喝することだって政権は出来る。安倍晋三のように政治家が恐喝まがいのことだって、政権はすることも出来るのである。
これは報道の自由度ランキング71位(2022年度)という、恥ずかしい実績が背景にある。
これに慣らされた国民は、安定を求め支持率の沿った政治行動をとるのである。