そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ、疲弊するだろ

2006-07-07 | 地方自治

都会の公園の人工的に植栽された樹木が伐採されるとなると、これに反対する署名がたちどころに数万人集まり中止されることになる。ところが、たとえば知床などの全くの自然木が伐採されることになっても、そのことすら知らないばかりか署名もろくに集まらない。伐採する仕事をする人を顔見知りや縁戚関係にあるなど、田舎では珍しくはない。反対署名をすると地域に住みずらくなる危険を冒す人は「カワリモン」ということになる。

田舎は産業を欲しがっている。だから何でもいいから来て貰いたい。原発に産業廃棄物に焼却場、墓地、自衛隊などなど、何でもいい。こうして田舎がゴミ箱になっいく。(自著「そりゃないよ獣医さん」新風舎刊http://www.creatorsworld.net/okai/)新幹線や高速道路も同じように田舎の陳情で建設されます。道路網が整備されると便利になると誘致します。なにより土建屋さんが儲かり、雇用が増えるからです。ところがいざ完成すると、便利になった分人の流出が始まり過疎が進行する結果になっています。

この国の少子高齢化は着実に進行しているが、それは均等には生じない。田舎から始まるのである。その田舎が疲弊している。高齢化と農業無視の政策に加えて、小泉改革の市場原理主義のもたらしたものはいかにも大きい。「イナカモン」は農業・食料を生産し、水や空気を浄化してこの国の文化の礎となっていた。その田舎が疲弊している。この国にどのような未来があるのだろうか?

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そりゃ、原因が解らんだろ

2006-07-06 | ゲノム編集

BSE(牛海綿状脳症:狂牛病)の発生のメカニズムは未だ解明されてはいない。18万頭以上発生を見たイギリスででは、肉骨粉が関係していたと疫学的に証明されてる。しかし、他に原因物質はないのか、体内でどのように浸潤するのか、危険部位とされるところにどのようにして到達するのか、結果病理学的なこと以外は何一つ解明されていないのである。脳の病変や異常プリオンの検出などの技術のベルアップとは反対に、発病のメカニズムの究明は未だ混迷状態にある。

そうした中でカナダで7頭目のBSEが確認されました。(http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06070501.html)どうも、カナダや日本の発生状況を見ると幾つかのグループに分けることができそうである。日本の全頭検査を、非科学的との指摘もあるが、発病のメカニズムも原因の特定もされない現在、唯一できることが全頭検査に他ならない。肉骨粉から異常プリオンが検出されたこともなければ、危険部位以外の正常性も証明されてはいないのである。

食べ物には、それぞれの国の風土に根付いた歴史がある。異なる地域での、食に関する相違はあって当然である。アメリカは危険を顧みるよりも、安い牛肉を沢山食いたいのであろう。今回WTOの事務局長が来日して、農業分野での日本の譲歩を促した。北朝鮮問題にかき消された感があるが、食料自給率を高めると言った政治家はどのような反応をするのであろうか?食料をこれ以上海外に求めるのは、最貧国のテポドン事件より数倍も重要なことなのである。

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そりゃガキの理屈だろパート2

2006-07-05 | 国際・政治

北朝鮮が”何とかドン”を発射した。困った国である。かの国に国際情勢を分析する能力001 などないのではないか。情報が極端に少ないはずである。今回のことの詳細は不明であるが、専軍政治国家のなれの果ては我が国が体験している。敗北のシナリオを持たない軍政の行き着くところは明確である。目的は、アメリカさんこっちを向いてということらしいが、何とも稚拙な論理である。

自らの国民を飢えさせておきながら、ミサイルや核を作る国家に未来があるのだろうか?他国の人間をさらっておきながら、返してほしければ金をくれ、核開発を止めてほしければ食料をくれなどと不条理な国家が我が国に及ぼす影響は大きい。

だから、軍事力が必要だとか平和憲法が邪魔だとする論理がでてくる。社会主義国家とは、このような独裁・個人崇拝に彩られなければやってゆけない。まるで子どものような遅れた国家であることには違いない。

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そりゃまともな考えだろ

2006-07-04 | アニマルウエルフェアー

家畜は経済動物です。畜産農家には、彼らを生きている個体として考える傾向は少ない。しかし、健全な酪農家も少数ですがいらっしゃる。(http://blogs.yahoo.co.jp/be_be_mo)家畜は懸命に、畜産農家の要求に応えようと生きていますが、生産性が高く経営のいい農家の家畜の内蔵はボロボロになっています。

それでは、牛たちが食べやすくストレスを少なくするために、換気をよくしたり寝床をきれ01 いにしたりして気持ちよくさせようと言う動きがあります。これは、カウコンフォートと呼ばれてい取り組んでいる酪農家もいます。そのうたい文句が、牛が気持ちよくなると乳量が増え増すというものです。結局は生産性を上げることが優先されているのです。

こうした、家畜をいたわる動きに過敏に反応して非難する人たちがいます。輸入穀物販売を生業としている連中とその庇護にある輩です。彼らは自らの商売をじゃまする団体などがいると、夜を日を問わず電話攻撃してきます。確かに牛に、大量の穀物を与えて生産を強要して生産する方が儲かることも事実です。

過食による発病試験をやっているような飼育下で生産された、安価な玉子や牛乳を今日何個食べましたか?運動もせずブクブクになった、鶏や豚や牛の肉を今週どれだけ腹に収めましたか?

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そりゃ郷土愛だろ

2006-07-03 | 国際・政治

「愛国心」を学校の教科書で教えるそうである。子供たちが愛国心のレベルを点数評価される時代が来るのであろうか。そもそも愛国心は教え込むものであろうか?評価に段階などを設けることが正当であろうか?

乳牛の行動を見ていると、自分の普段いるところに未練を持っているように思える。入れるところが比較的自由になっていても、7割程度の牛は同じところに寝るようになる。火事が起きても、折角外に避難さえても元の住処の燃え盛る牛舎に戻ることもあるくらいである。鳥などを見ていると地球を半周しながらも同じところに戻ってくる。

どんな動物でも本能として、故郷、郷土を愛(いと)しい思う心があるのであろう。心の原風景が誰にでもあろう。少し前までは、この国の人々は、2,3世代も辿ると田舎があり、そこが原風景といわれたものである。今はそれがほとんどなくなり、郷土愛も薄れてきた。

開拓者が裏切られたのは、何も中米のドミニカ移住者だけではない。国内でも、多くの農Kaiy 民が国家の指針に沿いながら裏切られ続けている。屋根に上ったとたんに梯子を外され去った人たちは枚挙に暇がない。そうして、食料自給率が極度に低下したのである。この国を愛する人が減っても当然だと思うのであるが・・・

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羅臼港

春誓い羅臼港