比喩は
比喩は矛盾した絵画である。
描かれるものと描かれたものは同一ではない。
しかも同一ではないことによって真実になる。
という論理には欠伸が出てしまった。
私はそこからひとつのことばを差し引きたい。
比喩は絵画である。
つまり時間を超越している。
もし比喩が永遠であるとするなら、理由はそこにある。
たとえば、その寝台に横たわる薔薇という古くさい比喩。
絵画ならば陰部のような開いた花びらと
皺のないシーツを同時に描くことができる。
ことばは、どちらかを先に言ってしまわなければならない。
鼓膜の闇に落ちていく音楽のように、
消えながら、まだ来ない時間を夢みる。
*
新詩集『雨の降る映画を』(10月10日発行、象形文字編集室、送料込1000円)の購読をご希望の方はメール(panchan@mars.dti.ne.jp)でお知らせください。
発売は限定20部。部数に達し次第締め切り。
なお「谷川俊太郎の『こころ』を読む」(思潮社、1800円)とセットの場合は2000円
「リッツッス詩選集」(作品社、4400円、中井久夫との共著)とセットの場合は4500円
「谷川俊太郎の『こころ』を読む」「リッツッス詩選集」「雨の降る映画を」三冊セットの場合は6000円
です。
比喩は矛盾した絵画である。
描かれるものと描かれたものは同一ではない。
しかも同一ではないことによって真実になる。
という論理には欠伸が出てしまった。
私はそこからひとつのことばを差し引きたい。
比喩は絵画である。
つまり時間を超越している。
もし比喩が永遠であるとするなら、理由はそこにある。
たとえば、その寝台に横たわる薔薇という古くさい比喩。
絵画ならば陰部のような開いた花びらと
皺のないシーツを同時に描くことができる。
ことばは、どちらかを先に言ってしまわなければならない。
鼓膜の闇に落ちていく音楽のように、
消えながら、まだ来ない時間を夢みる。
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新詩集『雨の降る映画を』(10月10日発行、象形文字編集室、送料込1000円)の購読をご希望の方はメール(panchan@mars.dti.ne.jp)でお知らせください。
発売は限定20部。部数に達し次第締め切り。
なお「谷川俊太郎の『こころ』を読む」(思潮社、1800円)とセットの場合は2000円
「リッツッス詩選集」(作品社、4400円、中井久夫との共著)とセットの場合は4500円
「谷川俊太郎の『こころ』を読む」「リッツッス詩選集」「雨の降る映画を」三冊セットの場合は6000円
です。