福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

ソロモンの選択

2007年04月16日 |   〇芸能・スポーツ


△SBS「ソロモンの選択」(スターニュース)

韓国のSBS放送の番組に「テレビ法律相談所 - ソロモンの選択」
という人気番組がある。

内容は日本で放送中の「行列のできる法律相談所」という番組に
瓜二つの番組だ。

昨夜(4月15日)放送された「行列・・・」が番組の中でその問題を
指摘したことが、今日、複数のマイナーな韓国メディアで記事に
なっていた。


△画像は韓国経済新聞より

ところで、「ヲタク」の関心を引いたのは、同番組にゲスト出演(?)
していた韓国人タレントのハリスが語った素朴で率直なコメントだ。

もしかすると、ウケ狙いの発言である可能性もあるが・・・。

彼女は韓国の番組にあまりにもよく似ている日本の番組を知って、
最初、日本の番組の方が韓国の番組をパクっていると思ったのだ
そうだ。

悲しいかな事実はどうもそうではないようだが、はたして彼女は
その「倒錯」した思い違いを訂正できたのであろうか?

いずれにしろ、こうした問題が具体的に一つ一ついい方向で
解決されていくことを願いながら翻訳練習し記録しておく。

・・・・・・・・・・・・・・

■ '솔로몬의 선택' 제작진 "표절 아닌 판권 계약중"
「ソロモンの選択」制作陣、「パクリではなく版権交渉中」
(マイデイリー 4月16日) 

일본 방송에서 표절이 제기돼 논란을 빚은 SBS '솔로몬의
선택' 제작진이 표절 시비에 대해 입장을 표명했다.
日本のあるテレビ番組で盗用を指定され問題となっているSBSの
「ソロモンの選択」の制作陣が盗用問題に関する立場を表明した。

'솔로몬의 선택' 제작진은 16일 프로그램 홈페이지에 "지난
4월15일 일본 NTV의 모 프로그램에서 제기한 문제에 대해
SBS '솔로몬의 선택' 제작팀의 의견입니다"는 제목으로 글을
올렸다.
「ソロモンの選択」制作陣は16日、同番組のホームページに「4月
15日、日本テレビが同社の番組で提起した問題に関するSBS
『ソロモンの選択』制作チームの意見です」との見出しで釈明文を
掲載した。

-中略-

즉, 표절이 아닌 2002년부터 판권 계약을 위해 현재까지
금액 협상중이지만 커뮤니케이션이 원활치 못해 아직 계약을
체결하지 못했다는 설명이다.
つまり、「盗用ではなく2002年から版権契約を結ぶため現在まで
金額について交渉中だが、コミュニケーションが円滑に取れず
現在に至るまで契約を結べないままでいる」との説明だ。

일본 NTV는 15일 '솔로몬의 선택'이 자사 프로그램 '행렬'의
표절이라는 방송을 내보내며 프로그램 진행자와 패널의 구성,
진행석 등 포맷의 세밀한 부분을 일일히 비교하는 등 표절
논란을 부추겼다. 가수 하리수는 15일 이 일본 프로그램에
출연 "일본이 '솔로몬의 선택'을 베낀줄 알았다"고 밝히기도
했다.
日本テレビは15日、「ソロモンの選択」が同社で放送中の「行列の
できる法律相談所」という番組のパクリだとの内容の放送を流し、
番組の司会者や弁護士の構成、ゲストの並び方など細かな部分
まで一つ一つ比較するなど今回の盗用問題に火をつけた。15日
放送の同番組に出演していた韓国人タレントのハリスは「日本の
番組の方が『ソロモンの選択』をパクったのではないかと思った」と
語った


(終わり)


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中国の和製漢字語

2007年04月16日 |   〇世界を読む

中国の温家宝首相の日本訪問に合わせた記事だったのだろうか?

温家宝首相が中国に帰国した4月13日、人民日報系の日刊紙
「環球時報(GLOBAL TIMES)」は、現代中国語で使用されている
数多くの和製漢字語を紹介しながら、その導入の歴史を考察する
評論記事を掲載した。

もちろん、「ヲタク」は中国語の原文ではなく韓国の中国発外信
報道(電子版)でその記事を読んだ。

「環球時報」電子版の更新が4月6日で止まっており関連記事の
原文を確認することはできなかったが、過去、中国が和製漢字語を
「無分別に導入した」という批判的な視点は、あくまで韓国人記者
(連合ニュース)による主観的な評価なので、その辺は差っ引いて
読む必要がある。

現代中国語の社会・人文用語の約70%を占めているという和製
漢字語の背景には、「無分別」どころか中国を近代化に導こうと
する主体的努力の歴史が隠されていることが、「ヲタク」にはよく
理解できた。

ある意味で、その歴史は「日中友好の歴史」の貴重な一ページ
だとも言えるだろう。

一方、「ヲタク」が見るに、韓国語の社会・人文用語の95%
以上を占めていると思われる和製漢字語について、韓国メディアが
そうした「不都合な真実」を正面から考察し記事化することは、
まずない。

中国と違い、韓国では極一部の和製漢字語がまるでスケープ
ゴートのように「日本帝国主義支配の残滓」として各種メディアで
指弾されることは現在でも多いが、そのトータルな実像が客観的に
伝えられることは、まずあり得ないのだ。

悪辣なる日本の植民地支配とそれへの抵抗にのみ「光」が当て
られている現代韓国社会の一般的歴史認識からは、和製漢字語の
導入はもとより朝鮮近代化の歴史がすっぽり抜け落ちている。

この種の論議は、まかり間違えば日本の植民地支配に「免罪符」を
与えることにもつながりかねず、扱いが極めて難しい問題である
ことは事実だろう。

現代韓国社会の強烈な民族主義や複雑な対日意識を考える時、
植民地時代に進んだ朝鮮の近代化をどう見るのかという問題は、
当面、不都合でデリケートな今日的課題であり続けるしかないの
かもしれない。

以上、中国発の外信報道を読んで、つらつら考えたことである。

紙面の関係上、韓国語原文の引用は省き、翻訳練習の結果のみ
記録しておく。

・・・・・・・・・・・

■ 1世紀前の中国、「和製漢字語」を無分別に導入
(連合ニュース 4月15日)
 
服務、組織、紀律、政治、革命、党、方針、政策、申請、解決、
理論、哲学、原則、経済、科学、商業、幹部、健康、社会主義、
資本主義、封建、共和、美学、美術、等等・・・。

中国でよく使われているこうした日常用語は、実は全て日本で
作られた漢字語だ。

中国の人民日報が発行している姉妹紙「環球時報」が13日、
中国で使用されている「日本式漢字語」の実態に触れながら、
無分別な和製漢字語導入をめぐり1世紀前の中国で戦わされた
論争を紹介し注目を引いた。

環球時報によれば、中国で使用されている社会、人文分野の
用語の約70%が日本から導入された一種の外来語
だ。

清朝末期、日清戦争に敗北した中国では康有為が中心となって
(自主的な近代化の試みである)「維新変法」を進めたが、その取り
組みが(保守派の抵抗により)挫折した後、和製漢字語が本格的に
中国に流入し始めることになったと言う。

その頃から中国は近くに存在する日本に注目し始め、中国の
近代化を志す多くの留学生が西欧の文物を間接的に学ぶため
日本に渡り始めた

近代中国の代表的知識人として知られている梁啓超も和製
漢字語の普及に大きな影響を与えた人物の一人
だ。彼は日本に
(亡命し)居住しながら日本の小説などを翻訳し自らが創刊した
雑誌「清議報」に連載するなどした。

梁啓超はこうした活動に加え、周囲の中国人に日本の文章や
本を多く読むように薦め、同時期の多くの中国人留学生が日本の
本を中国語に翻訳し中国に普及させた
1900年代以降、こうした
翻訳作業はさらに発展し日本で発行される中等教育レベルの
教科書がほぼ全て中国語に翻訳されるまでになった。なかには
日本の大学教授の講義内容まで中国語に翻訳され出版される
こともあった

こうした「翻訳運動」を通じ和製漢字語が中国の知識層を中心に
社会全体に急速に広まって行った
のだ。

もちろん、こうした動きに対する警戒心や反発が全くなかったわけ
ではなかった。清朝末期、(守旧派の)名宰相であった張之洞は、
日本から流入して来る新造語に対し使用禁止令まで出した。

また、清朝末期の思想家でイギリスへの留学経験を持つ厳復は、
日本式の漢字語が本来の意味を正確に反映していないとして
批判を加えた。

彼は日本が「経済」と翻訳した「economy」は「計学」と訳すべきだと
主張した。それ以外にも、「社会学」は「群学」、「資本」は「母財」、
「進化」は「天演」、「哲学」は「理学」、「形而上学」は「玄学」と
訳すべきだとの自説を展開した。

-以下省略-



(終わり)


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