延辺朝鮮族自治州の州都、延吉市は北緯約43度に位置している。
日本で言えば、北海道の札幌とほぼ同緯度だ。
△Google Earthより
おまけに、山間部の小さな盆地ときている。
冬の寒さは半端ではないはずだ。
韓国でマイナス10度くらいの寒さなら経験したことのある「ヲタク」
だが、延吉の寒さは、間違いなく「ヲタク」の想像を絶していること
だろう。
△延吉市内を流れるプルハートン川(Google Earthより)
ところで、中国の百度地図でも、Google Earthなどと同じように
衛星写真が提供されている。
△百度地図の衛星写真(2016年)より
そして、百度地図の場合、現在提供中の衛星写真が撮影された季節は、
どう見ても冬のまっただ中。
延吉市内を東西に流れるプルハートン(布尔哈通)川は、完全に
凍り付いている。
△スケートリンク付近を拡大(百度地図より)
写真をよく見ると、凍り付いた川に2面のスケートリンクをはじめ、
氷上、雪上スポーツ用の各種施設が作られているのがわかる。
スロープらしきものも見えるが、こちらはソリなどで遊ぶための
ものか。
百度地図の衛星写真からは、延吉の冬の厳しさと共に、楽しみ方の
一端が見て取れる。
(終わり)
韓国のDaum地図でソウルの中国人街を観察していた時にはわからな
かったことが、中国の百度地図で朝鮮族自治州の延吉を観察して
初めてわかったこともある。
△ソウル大林洞の順姫冷麺(Daum地図2016年8月撮影)
例えば、ソウル市大林洞にある順姫冷麺や金達莱(チンダルレ)冷麺。
△ソウル大林洞の金達莱(チンダルレ)冷麺(Daum地図2016年8月撮影)
この2店は、実は延吉市を中心に多くのチェーン店を展開する有名店舗で、
おそらく延吉市民なら知らない人はいないはずだ。
△延吉市の順姫冷麺(百度地図2014年5月撮影)
ソウルで働く朝鮮族の多くが、こうした店で食事をしながら故郷の
味に舌鼓を打ち、ソウルでがんばる糧(かて)にしているのだろう。
△延吉市の金達莱(チンダルレ)冷麺(百度地図2014年5月撮影)
大林洞の2店舗が、正規のチェーン店なのかどうか、確認はして
いないが、せめて味は、正真正銘、延吉の味であってほしいものだ。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)