隠していたわけではないが、実は、「ヲタク」は日本のサスペンス
ドラマや映画のファンでもある。
松本清張や横山秀夫の小説を原作とするドラマや映画は、ネット上に
違法アップロードされている(いた)作品はほぼ全作、見つくしている。
中でも松本清張の「点と線」(ビートたけし主演)や横山秀夫の
警察物シリーズなど、お気に入りの作品にいたっては、同じ作品を
繰り返し10回以上は見ている。
「女っちゅうのは弱いけん。男に惚れて、惚れて、死んでいくとです」
(ドラマ「点と線」中の鳥飼刑事の言葉より)
好きなシーンのセリフはそらんじているほどだ。
そんな「ヲタク」が、この週末は、韓国のサスペンス映画を4本見た。
例によって、以下は簡単な鑑賞記録である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■의뢰인 「依頼人」 2011年 〇〇〇--
(233)
状況証拠しかない裁判で、一旦は容疑者の無罪を勝ち取った弁護士が、
判決後、容疑者が真犯人であることを示す事件の真相にたどり着く。
容疑者のアリバイを証明したかに見えた目撃証言の裏に、重大な
真実が隠されていたのだ。
彼は依頼人を裏切り、捜査に協力する道を選んだ。
なかなか見ごたえのあるサスペンスであった。
■그놈이다 「あいつだ」 2015年 〇〇---
(232)
両親を交通事故で失い2人で暮らしてきた兄妹。
その妹が何者かに殺されてしまう。
巫女たちが繰り広げる野辺送りの儀式の際に見かけた怪しい男を、
犯人だと直感した兄が、男を追い詰めていく。
■7년의 밤 「7年の夜」 2018年 〇〇〇--
(231)
2018年3月に公開された新しい映画。
地域住民まで巻き込む悲劇の連鎖の始発点は、一人の人格障害的な男。
彼は、その異常な支配欲から家庭を破綻させたばかりか、平凡に
生きる周囲の人々をも巨大な悲劇の渦に巻き込んでいく。
かろうじて、最後に青年が悲劇の連鎖から抜け出すシーンには
救われる。
■극락도 살인사건 「極楽島殺人事件」 2007年 〇〇---
(230)
2007年、200万を超える観客を動員したヒット作(年間7位)。
製薬会社が極秘裏に新薬の投薬実験を進める孤島で起きる悲劇を、
サスペンス風に描いた映画。
(終わり)