福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画と姦通罪

2018年04月25日 |  〇映画・映画音楽

간기남   「容疑者S」 2012年  〇〇〇〇-
(236)




2012年、120万を超える観客を動員した映画(年間27位)。

この映画、まず、題名からして独特だ。

통을 다리는 자」(姦通を待つ男)の略語なのだそうだ。

内容は、まだ、韓国に姦通罪(婚姻者の浮気罪、2015年廃止)が
あった時代、姦通事件を専門に扱う刑事を主人公にしたサスペンス
コメディ。

この男、姦通を取り締まる刑事でありながら、上司の妻との姦通を
疑われ停職になるわ、副業で浮気調査専門の闇の興信所を営むわ、
職業人としては完全に破綻している。

おまけに警官の妻とは別居中。

そんな男が、ある富豪の夫婦関係にまつわる陰謀に巻き込まれ、
殺人の濡れ衣を着せられてしまう。

男は、窮地に追い詰められながらも、興信所の部下や妻、さらには
真犯人の助けも得ながら、ついには身の潔白を証明する。

本当に悪い奴が死んでいき、主人公はもちろん、ある意味で犠牲者で
ある真犯人も、それなりの幸福をつかんで映画は終わる。

実に見ごたえのあるサスペンスであった。




(終わり)