福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

釜山と犬と原発

2018年04月10日 |  〇映画・映画音楽

마음이...  「マウミ」 2006年  ●●●●●
(216)




これほどまでに切なく、かつ残酷な動物映画は見たことがない。

子どもと犬の心温まる交流物語を期待してこの映画を見る人は、心に
手痛いダメージを受けることになるかもしれない。


△プサン駅

「ヲタク」自身、釜山と犬に惹かれ軽い気持ちで見た映画だが、まさか、
ここ
まで心をズタズタにされてしまうとは・・・。


△少年を追い線路伝いにプサンまでやってきたマウミ

幼い妹の溺死事故も残酷だが、少年に尽くして尽くして、最後は
傷だらけになって死んでいく犬が哀れでならない。

いい映画では決してないが、「ヲタク」にとって「絶対に忘れられ
ない映画」になることは間違いない。


판도라 「パンドラ」 2016年   〇〇〇--
(215)




2016年、450万を超える観客を動員したヒット作(年間11位)。


△釜山駅に押し寄せる避難民

大規模地震により釜山と蔚山の境界地域にある原発で事故が発生する。

この映画では、原発事故の惨劇と自らの命を投げ出し事故の拡大を
防ぐ作業員らの英雄的奮闘を描いている。


△映画終了後のメッセージより

「韓国は原発密集度が世界で最も高い国家だ。2016年現在、4か所の
原子力発電所で合計24基の原子炉が
稼働しており、原発の半径30㎞
以内に9広域市(政令市)と
28市郡(市町村)の一部または全域が
含まれている。


福島原発事故以降、多くの国々が脱原発を決めたが、
韓国は現在、
6基の新規建設を進めており、さらに4基の建設計画を
進めている。」

(映画終了後のメッセージ)


この映画は、原発推進にブレーキをかけられない韓国社会に、強い
警鐘を鳴らすために作られた、いわば「反原発映画」である。


(終わり)






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