21日、中国で開催された日韓外相会談の直前、日本の外相が、 日本
メーカー製のカメラを手に取材に訪れていた韓国メディアの関係者らを
小ばかにするような言動を取った。
日韓の政治的、経済的対立が激化し、韓国では日本製品の不買運動
なども起きている状況を念頭に、日本メーカー製のカメラを使わないと
報道できない韓国(のメディア関係者ら)を皮肉りたかったのだろう。
それにしても、韓国内のニコンやキャノンの関係者にしてみれば、
実にタイムリーな時期に行われた効果的な「営業妨害」である。
日本国内においては日本人の韓国への反感をあおりにあおり、韓国に
向けては、あえて韓国人の感情を逆なでするような言動をとる。
これが一国の外交の責任者のやることか?
あまりにもお粗末である。
こんな人間を外相にしている国の国民の1人として、さらにはニコン
ユーザーの1人として、実に情けなく悔しい思いで一杯になった。
<追記>
△日本外相の釈明(韓国日報より)
韓国メディアでもかなり詳しく続報が流れた日本外相の「キャノン、
ニコン発言」。
仮に、日本の外相の言う通り、関心のあるカメラについて日本の
記者陣のカメラをのぞきこみ、日本の記者陣と雑談しただけで、
他意はなかった、という話が事実だったとしよう。
△韓国の取材陣の真ん前でカメラをのぞきこむ日本外相(韓国のチャンネルAより)
しかし、その雑談が行われた真横(真ん前)に韓国の取材陣が
「混じっていた」のも事実だ。
△韓国側カメラの真ん前に立ってカメラについて雑談する日本外相(チャンネルAより)
そして、韓国の取材陣や、何より、韓国のカメラがとらえた映像と
音声を見る多くの韓国人視聴者(「ヲタク」同様、日本語がわかる
人が多い)が、日本外相の言動について様々な憶測をするのも、また
当然の話だ。
さらに、これは「ヲタク」自身の自己弁護にもなってしまうが、多くの
韓国人視聴者が日本外相のカメラ発言を「曲解」したとしても、決して
無理はないと考える。(そうした意味も含め、上記の「ヲタク」の
文章(「バカなこと」)には手を加えず、そのまま記録しておく。)
現在の日韓関係(特に外交の最前線)では、気軽に日本製カメラの
話もできない、それくらいセンシティブな状況になっているのでは
ないだろうか?
(終わり)
■명왕성 「冥王星」 2013年 〇----
(772)
2012年に公開されたインディーズ系の復讐ドラマ。
私立の名門エリート校を舞台に、1人の男子生徒が、身勝手な理由から
クラスメート(韓国系アメリカ人)を殺害した上、その罪を自分に
なすりつけようとした3人の優等生に復讐する。
「ヲタク」の趣向には合わない映画だったが、物語の展開には、
そこそこ引き込まれた。
(終わり)